美容師と理容師の仕事の違い

美容師と理容師。同じような名前ですが、両者はどちらも国家資格が必要な異なる職業です。 美容師は容姿を「美しくする」ことがお仕事になります。そのため、髪を切ることはもちろん、カラーやパーマ、ヘアメイク、マツエクなどの美容に関する施術を全般的に行います。 理容師は容姿を「整える」ことがお仕事になります。そのため、カットやシャンプーなどの整髪や髭剃り、顔剃りなどのシェービングなどが主な施術です。 美容師は顔剃りなどのシェービングは行うことができません。また理容師もまつエクなどは行うことができません。

そもそも美容師と理容師は受験科目から違う!

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どちらも養成施設を卒業して国家試験に合格する必要があります。国家試験は筆記と実技があり、筆記は両者共通なのですが、実技試験が異なっています。美容師はカッティング、ワイディング(頭髪にロッドを巻きつける)、パーマネントウェーブの試験があります。理容師はカッティング、シェービング(髭剃り、顔剃りなど)、基礎的な整髪の技術などが試験の内容です。

美容師の働く環境・働き方・キャリアを解説

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まず美容師の働く環境として、トータルビューティーサロン、ヘアカット専門サロン、ヘアカラー専門サロンなどがあります。一般的な働き方として、9割以上の施設は営業時間が9時間以上になっています。また1ヶ月の平均定休日数は5.5日となっており、特にアシスタント期間は休みが取りにくい傾向にあるようです。美容師のキャリアは一般的にアシスタントからのスタートです。そこで、清掃やシャンプーなど店内業務やスタイリストのサポート業務を平均2~3年経験するとスタイリストになれるようです。そこから、サロンオーナーとして独立開業したり、フリーランス美容師、派遣美容師として働く場合があるようです。

理容師の働く環境・働き方・キャリアを解説

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一般的に理容師として働く場合は個人経営か法人経営の店舗どちらかで働きます。中でも個人経営の割合は全体の96%以上を占めているため、多くの方が個人経営店舗で働かれると思います。理容師の働き方は、10時間〜11時間営業しているところが多く、1ヶ月の定休日は6日が多いようです。美容師同様、見習い期間は技術練習などで休みが少ない傾向にあります。キャリアについては美容師同様、アシスタントを経て理容師(スタイリスト)になります。そこから、管理理容師になる方も多く、個人で開業する方のほとんどがこの資格を取得します。また最近は美容師免許と美容師免許のダブルライセンスを目指す方も増加しています。

気になる美容師の将来性は?

現在、日本では少子高齢化が進んでいます。それに応じて、今までのように若者向けのサービスよりも、白髪染めや薄毛改善など中高年向けのサービスが必要になりそうです。また、サラリーマン美容師も増加するのではないでしょうか。一人前の美容師になるためには大変なアシスタントを経験する必要があり、就業者が減少してしまいます。それを防ぐために、腕前によって給料が変動しない固定給制度によって雇われる形が多くなっていくでしょう。

気になる理容師の将来性は?

理容師は年々減少傾向にあります。高齢の理容師が多いため、理容業界をリードする若手の活躍が期待されています。美容室は年々増加しており、理容師免許と美容師免許のダブルライセンスを取得することで、大きな強みになるでしょう。また、来店が困難な高齢者が増加するため、ケア理容師の需要も高まるでしょう。ケア理容師として従事することで高齢者や障害者の方々の心身リフレッシュに寄与できるため大きなやりがいを感じられるでしょう。

いかがでしたでしょうか!?今回は美容師と理容師の違いについてまとめてみました。この二つの違いは実は知らないという方が多いのではないでしょうか。お恥ずかしい話ですが、編集者である私も理解できていませんでした。美容師、理容師はどちらにも良さがあるため、今後キャリアを考える方はぜひ参考にした上でより良い選択をしていただければと思います!