カットを練習する前に重要なポイント3点

引用:Adobe stock

まず初めに、カットを行う上での”重要なポイント”を理解しておくことが重要です。実践的な練習に入る前に、こちらの3点をしっかりと確認しておくことで、カットの上達に繋げましょう!

 

【ハサミを入れるよりも大事?】シェープ

シェープとは、コームで髪を一定方向にとかし整えることを指し、主に3種類に分けることができます。「アップシェープ」は、根本にコームを当て、90度以上手首を回転させてシェープする方法です。対して「ダウンシェープ」は、テンションをかけずに根元から髪をそのまま下におろしてとかします。最後に「バイアスシェープ」は、根元からコームを斜めに入れ、手首を起こしてシェープします。シェープが上手くなると、目が粗いコームも上手く使えるようになるのでマスターしておきましょう! 

【1線目のパネル取りが重要】ガイド

"ガイドとは、カットの目安になる長さの基準を指します。 1線目にカットされたパネル(カットのために板状にとり出した毛束)が、2線目のシェープ・カットの「ガイド」になるため、1線目のパネルが汚いと、汚い1線目をガイドに切った、2線目3線目もどんどん汚くなってしまいます。つまり、1線目が非常に大きな役割を果たすこととなってきます。パネルの取り方に不安定だったり変な癖があると、折角のガイドが意味をなしません。"

【これをマスターすればカットの速度が上がる!】展開図

"展開図とは、カットをするとき「自分の型」を決めるための作業のこと、いわば完成度を高めるための「設計図」を指します。ヘアスタイルごとに異なる「展開図」のフレームワークを決めることで、イメージ通りの仕上がりに近づけることができます。また切り始める場所によって、クオリティーやカットにかかる時間にも大きく差が出てくるため、展開図はカットにおける重要なポイントなのです。 " まずは基礎から!3つの切り方をマスターしましょう!

それでは、ヘアカットの基本ともいえる3つの切り方、ワンレングス・グラデーション・レイヤーをそれぞれ紹介していきます!押さえるべきポイントも解説していくので、練習する際には参考にしてみてください!

ワンレングス

ワンレングスとは、インサイドとアウトサイドのカットの切り口に段差のない切り方を指します。真っすぐ切り揃えるため、切り口がスクエアになるスタイルです。表面の髪の毛が徐々に長くなるように内側に段差をつける、インサイドグラデーションを入れることで、髪を乾かした際も段差を無くすことができます!ボブスタイルの場合、首とネープ(襟足)が一直線になるように首を倒してもらうことがポイントです!また、サイドとバックの繋がりを馴染ませるために、斜めにブロッキングをしておくことも重要です!

グラデーション

次に、グラデーションとは、インサイドとアウトサイドのカットの切り口に段差をつける方法を指します。頭の上側に生えている髪が長く、下側に生えている髪が短くなるような切り方で、厚みや重みのある、女性らしいスタイルに仕上げることができます。グラデーションボブ(グラボブ)という言葉があるほど、ボブの方におすすめの髪型です!”0度より上で90度未満”という角度がポイントであり、段差の状態によって、ハイグラ、ローグラなどと表現も異なるため、研究してみてはいかがでしょうか?

レイヤー

レイヤーの定義としては、”カットの切り口に幅の広い段差のあり、縦スライスに引き出した時に90度以上で切り口がスクエアになるスタイル”となっています。カットでは上の毛が短く、下が長い段差であり、段差の程度によってカットラインの角度が急なものをハイレイヤー、角度が少し緩やかなものをローレイヤー、上の毛も下の毛も同じ長さのものをセイムレイヤーと表します。顔周りがガタガタにならないように整えるコツとしては、ハサミを縦に入れ毛先を整えることが重要です。

量感と質感の調整も重要

 

"ヘアスタイルをデザインする過程で髪の量を減らす「量感調整」と、施術によって髪質や髪型に変化を与える「質感調整」も押さえておくべきポイントです✨ お客様によって異なる、毛髪の生え方やクセ、部位ごとの毛量などを見極め、セニングカットなどで量感を調整することで、全体のバランスを整えることができます。またベースカットはまったく同じでも、質感カットを加えるだけで、流れや軽さを作ったり、アウトラインにメリハリをつけることが可能です◎"

自宅でも練習できるカットウィッグの紹介

 

最後に、おすすめのカットウィッグを3つご紹介いたします!美容院でも練習できるかもしれませんが、自宅などで練習をして、よりレベルアップした技術を身につけたいという美容師さん!何事も積み重ねが大切になってきます✨ぜひこちらを参考に、練習に使いたいカットウィッグを探してみてください!

 

滝川株式会社 スピロ102 ライトブラウン

こちらは美容師さんに長く愛され続けている人気商品です。カットだけでなくスタイリングやカラーリングの練習にもピッタリ🌟 人毛100%、適度な長さや毛量、総手植えで作られた人間らしい毛流れなど、練習用に最適のウィッグとなっています。また、黒髪よりもブラウンの方が毛流れが分かりやすく、茶髪のお客様も多いため実践に近い環境で練習をしておきましょう!(1体:税込み4,928円 )

Cutwig.jp A-Type カットウィッグ 毛量maxタイプ

カット、カラー、パーマの練習に最適な、日本髪に近い高質人毛100%のウィッグです。特に毛量が多く長さも十分にあるため、幅広い練習に使用できます!また、全国級のコンテストや大手サロングループの認定検定ウィッグとしても使われており、普段も本番同様のもので練習できます。セット価格でお手頃に購入できるのも、嬉しいポイントです!(1体:税込み3,600円)

Cutwig.jp G Type メンズ カットウィッグ

最後にご紹介するのがメンズ用のカットウィッグです。刈上げ練習にもしっかりと耐えられる密度と毛量。カラーもより綺麗に入る100%人毛のウィッグで、トップ部分は立てやすいように垂直に近いに角度に植毛されています!また、パーマでクオリティーの高い仕上がりを作りやすく作られているため、練習にも大会用にもピッタリです。(1体:税込み3,390円)

いかがでしたでしょうか?今回はヘアカットについて、重要ポイントや基本知識、おすすめのカットウィッグなどをご紹介いたしました! 言葉だけではやはり伝わりにくい部分もあったかもしません💦しかし、事前にポイントを押さえた上で、先輩の美容師さんに教えてもらったり、動画をみながら練習をすると、より大きなスキルアップに繋がると思います!難しくて心が折れそうになることもあると思いますが、私たちBeauty×Terminalのスタッフも全力で応援しておりますので、記事を参考に練習に励んでいただければと思います!