良いシャンプー・悪いシャンプーの噂にお客様は不安
シャンプーは、一人一人がそれぞれの好みで選ぶ「マイシャンプー化」時代へと変化してきました。シャンプーの良し悪しは、そのお客様に合うか合わないかによって決まります。特に、アミノ酸系のシャンプーが注目を集めています!アミノ酸系シャンプーの成分はタンパク質なので、髪由来の洗浄剤となっています。そのため髪の毛を傷つけにくく、ダメージなどが気になる方にもオススメです。他のシャンプーと、肌への刺激や髪の手触りなどを比べてみるのも、良い判断基準の1つになるかと思います。
要確認!シャンプーの「悪い」と言われる5つの成分
たくさんの情報が出回っている中で、SNSやYoutubeなどで成分に関する批判が話題となっています。予め成分に関する知識を得ることで、実際の現場でもお客様に安心して正確な情報を提供できると思います。ぜひ参考にしてみてください!
①界面活性剤
界面活性剤は強い洗浄力を持っており、結果として炎症によるフケ・かゆみ、頭皮トラブルを引き起こすことがあります。洗浄成分が強いと、「すっきりとした洗い上がり」「使い心地が良い」といったメリットがあります。特に、強い洗浄力の界面活性剤は3種類です。1つ目は「石けん系」です。こちらは、洗浄力が強く脱脂力も高いです。乾燥肌・アトピー肌の人には要注意です。2つ目は「高級アルコール系」です。泡立ちは良いですが、脱脂力が強く乾燥を引き起こしやすいです。3つ目は「オレヒィン系」です。洗浄力が強いということは、カラーやパーマの持ちが悪くなります。ヘアデザインを楽しみたい人にはあまりオススメできません。
②シリコン
継続的に利用すると、蓄積したシリコンが髪のベタつきを招いた、パーマの持続性を悪くする可能性があります。シリコンは、髪をコーティングしてダメージ軽減したり、指通りを良くする働きがあることから、数多くのシャンプーに配合されています。シリコンが決して悪いというわけではなく、メリットもたくさんあります。そのため、シャンプーはノンシリコンシャンプーを使い、トリートメントはシリコン入りを組み合わせて使うのがオススメです!
③カチオン界面活性剤
カチオン界面活性剤には、とても強い刺激性があります。こちらの成分は、トリートメントに必ずと言っていいほど配合されています。成分を気にするお客様や、肌が弱いお客様も数多く、そのようなお客様には頭皮の様子をこまめにチェックすると良いでしょう。必要に応じてパッチテストを案内したり、「低刺激性テスト済み」「敏感肌でも使える」などと記載されている商品を選ぶよう提案するのも良いかと思います!
④タール系着色料
頭皮に着色料を含んだシャンプーを使用することで、皮膚障害やアレルギーを引き起こす可能性があります。着色料を使うことで、シャンプーをより美しく見せる働きをします。アレルギー反応を起こす・起こさないはお客様によって異なるため、アレルギーや皮膚刺激が気になるお客様に対しては、皮膚刺激性テスト済みの商品を選ぶと良いと思います!
⑤防腐剤
防腐剤に含まれるパラベンという成分が、殺菌作用で頭皮に対して強い刺激を与えることがあります。パラベンは、微生物による腐敗の進行を殺菌する効果があることから、品質を維持するために配合されています。この殺菌作用が頭皮に対して強い刺激を与え、頭皮環境を維持するために働いている常在菌まで殺菌してしまいます。これにより、髪の毛のトラブルを引き起こすことがあります。
メーカーはシャンプーの成分バランスを日々研究している
シャンプーメーカーさんは、日々シャンプー成分のバランスを追求されています。配合成分だけで、そのシャンプーの「善し」or「悪し」を判断してしまうのは誤解です。仮に単体では刺激が強い成分であっても、それらをバランス良く配合し、洗浄力が高くて低刺激なシャンプーを生み出してくださいます。シャンプーメーカーさんは、常日頃からより良い配合バランスを研究し、ベストの状態で商品開発を行っています!
シャンプーが合うか確認する方法
現状の「脂質・髪質・ダメージレベル」を知ることは、少なからずシャンプー選びに影響を与えます。そこで、オススメのシャンプー選びの方法を2つ紹介します!1つ目は、担当の美容師さんによるアドバイスです。美容師さんは、担当しているお客様の「髪質」や「頭皮の脂質」、「今までの経緯」などをある程度把握しているかと思います。信頼がある美容師さんからのアドバイスは、説得力と信憑性があると思います。また、美容師さんがアドバイスした情報を基に、お客様自身がネット検索・好みのシャンンプーを探すのが良いと思います!口コミが必ずしも正しいわけではないので、特に公式サイトの商品説明などはより詳しい情報などが掲載されていると思います。お客様に対して親身に対応してくださると、お客様からの信頼度もアップすると思います!
美容師の方もおさらい!正しいシャンプーの仕方
美容師さんに、「もう一度正しいシャンプーの仕方をおさらいしてほしい!」 そのような確認の意味も含めて、分かりやすく説明していきたいと思います!
1. お湯(シャワー)で十分に洗い流します。
2. シャンプーを手のひらに取り、十分に泡立てます。
3. 地肌をマッサージするように洗います。
4. 髪の毛は泡でなでるように優しく洗います。
5. シャンプーをよく洗い流します。
6. トリートメントを塗布します。
7. 髪と地肌をしっかり乾かします。
いかがでしたか?今回は一部のお客様から髪と頭皮にあまり良くない印象のあるシャンプーの成分5選を紹介しました。ほとんどの美容室で、お客様が来店されて最初に接客するのが、美容室のシャンプー台だと思います。シャンプー台でお客様を清々しい気持ちにした後、そのままの気分でお客様にカットをご案内したいですよね!洗い方はもちろんですが、シャンプーの成分に自信を持ってこだわることで、より質の高いサービスが提供できると思います。悪い成分という誤解を解いて、より良いシャンプー選びをしていただけたら嬉しいです!