時短ブリーチなしWカラーを徹底解説
四方田
今日はムーランエムーランさんの『IROLID（イロリド）』を使って、”時短ブリーチなしWカラー”をEMANON 笹川さんに徹底解説していただきます。
笹川さん
カラーの新規様が「どうしてもワンカラーじゃできない、ブリーチを使わずにWカラーに変更」になるときが時々あります。
そんなとき、所要時間を10分ぐらいプラスするだけで、Wカラーができるやり方を公開します！
プロフィール
笹川照樹（ササカワ テルキ）氏
EMANON 梅田茶屋町
@teruki_sasakawa0306
「ブリーチをしないで作るワンメイクのカラー」を得意とし、Instagramで多くの女性から支持される。
ブランディングを確立させ 、アシスタントなしマンツーマン接客で最高売上として技術売上460万、店販170万、トータルで総売630万の実績を持つ。
現在はカラーレシピの発信も積極的に行っている。
モデルさんの履歴とレシピをご紹介
笹川さん
僕がブリーチなしWカラーするときの特徴として、まずファーストカラーでベースを整えて、2回目はもうシャンプー台でトナーを単品使いします。
セカンドカラーをトナーで行うというのが、他の美容師さんによく驚かれる点です！
【履歴】
・5か月ほど前にカラーをしてから、ロングリタッチ
・毛先に熱ダメージ、オレンジっぽさあり。
・ブリーチ履歴はなし。
笹川さん
よくあるパターンって、根元から毛先までをライトナーでバーンと明るくして、明るくなった具合とかを見ながら、根元は根元で毛先は毛先というふうに塗ったりすると思うんですよ。
でもそれが、ムラになる原因だと思うんです。
セカンドで塗り分けして、綺麗に仕上がっても色落ちしたときに、根元のリフトした部分がそのまま伸びて移動しちゃうので。
色落ちしても綺麗な土台作りをするために、今日はファーストカラーで3カップを使っていきます。
【レシピ】
↓ファーストカラー↓
以下イロリドカラーを使用
根元 9シルバー
OX 4％ 等倍
中間 9シルバー:14LT（ライトナー）=1:1
OX 6％ 2倍
毛先 9シルバー:7ブルーバイオレット=1:10％
OX 2％ 等倍
↓セカンドカラー↓
イロリド 7シルバー単品
OX 2％
笹川さん
今日はちょっと寒色っぽい、シルバー系の色味を目指してやっていきます！
カラーをするときのイメージは、お客様が基本的に希望する色をどこの場所にも絶対に入れています。
これ僕は鉄板でやってます。
あとは髪の毛の状態に対して補色を入れるのか、それともリフトさせるためにライトナーを入れるのかっていうような考え方です。
頭皮からちょっと離れたところからの中間3、4センチって一番リフトしにくいんですよね。
なのでここにライトナーで、どのぐらいリフトして発色するかっていうのを、ファーストカラーで綺麗に作っていきます。
逆に根元は頭皮の体温でリフトしやすいし、オキシのパーセンテージが高すぎると、リフトしすぎてオレンジになってしまいます。
なので今日みたいなグレー系の色を作るときは、オキシの濃度を下げます。
毛先はオレンジ感が強いので、ブルーバイオレット（青紫っぽい色）を10％だけ入れて、オレンジ味を消して、土台作りをしていくようなイメージです。
アーカイブはこちらから☆
低アルカリ処方なのに、濃厚な発色！イロリドを紹介
四方田
薬剤はムーランエムーランさんのイロリドを使っていきます！
ネイチャーディープカラー イロリド
〈ファッションカラー（染毛剤）医薬部外品〉
120g 680円（税込 748円）
【80g換算：453円、100g換算：567円（税抜価格で換算）】
『髪にイロドリ閉じ込める濃厚ファッションカラー。低アルカリ処方なのに、濃厚な発色を実現』
（引用元：MOULIN ET MOULIN HP）
笹川さん
イロリドは一言でいうと低アルカリ・高発色な薬剤で、いつも濃厚な色味を出してくれる薬剤です。
アルカリが30％カットされてるので、匂いが全然きつくなくて、かつ「トーンが上がりすぎた」という失敗もしにくいです。
四方田
確かに嫌な匂いは全然しないですね！
笹川さん
そうなんです！お客様からもそこが好評なので、イロリドを選んでる理由としては「匂い」もあるんです。
あと、オキシが6％・4%・2%と細かく分けられているので、髪の毛の状態に合わせた薬剤選定がしやすいです。
今日も根元から毛先までオキシを分けて塗っていきますよ。
カップ3つで⁉時短の秘密は塗布方法にあった
四方田
塗布の仕方を解説して頂きたいです！
笹川さん
まず頭全体を左右に分けて、下から5〜6パネルで塗っていきます。
綺麗にパネルを取ってからコーミングして、根元、中間、毛先と塗り分けますね。
毛先はオレンジ味を取りたいので、塗るというより「のせる」ってぐらい、結構たっぷり塗布します。
今日の場合は中間が一番リフトしづらいと思うので、中間にもしっかり塗布していきます。
では、ファーストカラーを塗り終わったので、15分くらい放置します！
今のファーストカラーで、8レベルくらいにもっていきたいですね。
笹川さん流の塗布方法はアーカイブでも必見です（12:40から）✨
チェック・待ち時間でトナーを用意
笹川さん
待っている間にトナーを準備していきます！
四方田
出た！トナーは1剤何グラムですか？
笹川さん
70gで、総量でいうと140gです！
イロリドは低アルカリなので、トナーの際もツーンとする匂いが少ないのと、ピリピリしづらいのが良い所です。
僕は最近オンカラーは全部イロリドを使ってます。混ぜたりせずに単品で使うことが多いですね！
ではちょっとチェックしましょう。
こんな感じで中間がリフトしてくれてるので、ここにシルバーをしっかり入れていきます。
お流し・トナー塗布
笹川さん
基本的にブリーチなしWカラーの時は、カラーが入りづらくなるので、最後の流し以外はシャンプーを使わないです。
根元からトナーを塗っていきます。
最初はお顔まわりに塗って、次は後ろの方からですね。
根元から中間が塗れたら、毛先はのばしたものがのるくらいで大丈夫です。
ファーストカラーでしっかり色が入ってるので！
笹川さん
僕の場合、ブリーチ無しWカラーは、いつもベースによってやり方を変えます。
ベースが明るかったらファーストもセカンドも色を足す感じにするし、
ベースが暗い人だったらリフトさせてからセカンドで色を足しますし…経験値を活かしながらやってます笑！
四方田
なるほど！時間はどれくらい置きますか？
笹川さん
10分くらいですかね。
ストレートしてたり、毛先のダメージが強い人は6〜7分置いて、残りは乳化しながら様子を見たりとかもあります。
では流して、シャンプーしていきますね！
この方法が生まれた背景など、ライブ中に寄せられた質問に回答
ー今回はカップを3つ、刷毛は1つで塗られてましたよね。刷毛が1つで塗られるのは今回だけですか？
笹川さん
いや！基本的に1つで塗ってます。
ただ、どうしても毛先にブリーチ歴があって、毛先と中間で使う色味が違ってたりすると2つ刷毛を使ったりしますね。
四方田
確かに。今回は全体で色味は一緒でしたから、他に影響しづらいですもんね。
ーこの方法を推すようになった理由も教えてください！
笹川さん
マンツーマンでせっかく来ていただいたお客様を絶対綺麗にしたい気持ちもあるけど、時間をオーバーすると、次のお客様に迷惑をかける。
でもそこで、「できない」とは言いたくなくて。
どうにかできるようにと考えた結果、ケミカルを勉強すれば何でもできるやんっていうふうになったんですね。
ライトナーの操作性だったりとか、塗り分けをしっかりすることで、綺麗な色を出せるということに気付きました。
四方田
なるほど～
＋10分、単価4000円で色味もしっかり入ると！
「じゃあ、そっちでお願いします」ってお客様はなりますよね💕
ーワンカラーでこの色は出せますか？
笹川さん
お客様の望む仕上がりがブラウンとか、ベージュで良いならワンカラーでもいいんですけど。
希望色＋補色でワンカラーしても、完全な希望色にはならないんですね。今回でいうと「シルバーっぽさ」とか。
ブリーチ無しWカラーのセカンドで希望色を入れると、お客様の望む絶妙なカラーが出しやすいんです。
ですから、こういうブリーチ無しWカラーにはイロリドが特に良いなと思います。濃厚な発色をしてくれるので。
四方田
確かにアルカリもカットされてるし、イロリドがぴったりってことですね！
その他の質問にもたくさん答えてくださいました！アーカイブはこちらから😊
映えスタイリングでツヤツヤな出来上がり✨
笹川さん
乾かして、スタイリングしていきます！
四方田
ブローだけでこんなにつやつやです♡！
ここから笹川さんのスタイリング術も見どころですよ～✨
動きが出る！写真映えも抜群なアイロンテクニックはアーカイブでチェック！（1:48:50から）
四方田
完成！色すごくかわいいです～！✨
ツヤツヤで濃厚なカラーですね！！
笹川さん
ありがとうございます😊
僕がやってるWカラーは、限られた時間の中でも求められた色味をどうやって出すかを考えた方法でやっているので、ぜひ参考にしてほしいです！
笹川さん撮影の完成画像✨↑
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ぜひチェックしてみてください＾＾！
アーカイブ動画はこちらから
記事でお伝えした以外にも
・フリーランスで活動する笹川さんの営業スタイル
・ツヤツヤで写真映えするアイロンテクニック
など、他にも見どころ満載です！
ぜひアーカイブをチェックしてみてください☆
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いかがでしたか？カップ3つを使って一気にファーストカラーを塗る手法は、ライブ中多くの美容師さんから反響があった方法でした！時間やできることが限られるブリーチ無しＷカラーでは、アルカリカット＋濃厚発色で絶妙なカラーを出しやすいイロリドがおすすめとのこと♪今回記事を読んで、詳しい塗り方やイロリドについて気になった方は、ぜひアーカイブも観てサロンワークに活かしてみてくださいね！
