カラー剤オタクが作る唯一無二のカラーを徹底解説!
四方田
本日は、Vardyの中澤 卓也さんと鎌倉 光輝さんをお迎えしております。
MIANさんの「シアトネ」を使って、ハイトーンの中でも難易度が高いとされる「水色」をモデルさんに施術していただきますよ!
鎌倉さん
僕は、塗布の仕方やタイムなどを細かく解説していきます!
中澤さん
薬剤選定やカラー理論の解説などは、僕が担当していきますね。
プロフィール
中澤 卓也 氏
Vardy代表/カラー特化オンラインサロン"ANOTHER"代表
@nakazawatakuya
現在までに7店舗で働き、その内5店舗が新規立ち上げ。
その中で様々な技術を吸収して独自のロジックを形成。多くの美容室にカラーのマニュアルがしっかりとないことから、"new basic"をテーマにしてオンラインサロンを立ち上げ美容業界のカラー技術の底上げに尽力。
2023年4月にvardyを表参道にOpen。
2024年カミカリスマ受賞。
鎌倉 光輝 氏
Vardy表参道 ディレクター
@kamakura_koki
長野県出身。山野美容専門学校卒業。都内の人気サロンを複数店舗経験し実績を積んだのちVardyにジョイン。デザイン性の高いハイトーンカラー、デザインカラーを武器とし、撮影やコンテスト、ヘアショーなど自分を表現できる場で活動。
ヘアメイクの活動では、雑誌/MV/アーティスト/海外でのコレクション参加など
お客さまのみならず多方面の同業者からも支持を受ける注目のヘアデザイナー。
モデルさんbefore・こだわりのレシピ紹介
<モデルさんbefore>
・ベースは18Lv程
・1センチリタッチしてからのスタート
・部分的に少し茶色く残ってる部分あり
鎌倉さん
前回のリタッチの時に根本まで詰めて染められているベースだったので、リタッチした先が切れそうで危ないところがありました。
THE BLEACH 4.5%で、粘性を少し上げて、下から1発で塗っています。
<オンカラーレシピ>
sheertne(シアトネ)
L-MID11(ミッドナイト)
F-PLM9(プラム)
A-Gr(アドグリーン)
C-CL(クリア)
=1:10%:5%:4分の1
シアトネオキシ 2%等倍
ザ ブリーチ〈医薬部外品〉
脱色剤・脱染剤
[プロフェッショナル専用]
700g
(引用元:公式HP)
シアトネ〈医薬部外品〉
ファッションカラー・グレイカラー
全79色 80g
最高の発色※とツヤで、髪をより美しく。
プロならではの高いクオリティを表現するために、日本人のアンダーベースを考慮して設計された光彩色。
各ラインを合わせることで、幅広い世代のあらゆるニーズに対応。※当社比
(引用元:公式HP)
シアトネオキシ 2%〈医薬部外品〉
専用オキシ 1,000mL
(引用:公式HP)
鎌倉さん
今日は「少しグレー系の水色」にしていきます。
緑味のあるペールトーンなので、補色にアドグリーンを入れています。
ベースがまばらで17Lvのイエロー味の部分があるので、そこがマットになるのを防ぐために青紫のプラムも補色で入れました。
薬剤選定のポイントは、薄めに選定すると反応のムラが見えやすいので、濃いめの選定にすることですね。
シャンプーの際、色が流れることも考え作っていきます。
明日から真似できる!塗布のポイント
鎌倉さん
基本的にダメージレベルが高いベースは、根本から毛先にかけて1発で塗ります。
僕は『暖色塗り』と言っているんですが、暖色や水色のように早めに毛先まで薬を載せたい場合はこの塗り方です。
鎌倉さん
表面を塗布した後、サイドから塗っていきます。
〈塗布のポイント〉
・1センチスライスで表裏を塗る
・ハケは粗歯を立てて使い、コーミングの回数を減らす
塗布時間は15分くらいで終わらせます。
鎌倉さん
ハチのところは量が多くムラになりやすいので、しっかり持ち上げてスライスを薄めに取って塗布するのがコツです!
四方田
「水色」が難しいとよく聞くので、薬剤選定のコツを教えてください!
鎌倉さん
ダメージレベルが高かったら、濃い目の選定で5分ぐらいですぐ流す感じの方がいいです。
ダメージレベルが揃っていて、明度も18.5Lv〜20Lv手前ぐらいのベースであれば薄くても大丈夫ですね。
鎌倉さん
今回は入りも早いので塗り終わりから3分くらい置いて流します。
他にも
・ブルーの系統別薬剤選定の方法
・色落ちの過程について
なども詳しく解説いただいてますのでアーカイブもチェクしてみてください⭐︎(06:04〜)
シアトネの魅力!毛束を使ったカラー理論特別講義
中澤さん
まずは簡単にシアトネのカラー剤について解説します。
〈FOGGY LINE〉
・淡い色味が濃く処方されていて、発色も色落ちも綺麗に見える。
・ブリーチオンカラーに使いやすそう。
・紫味が入っていて黄色味が出にくい。
〈LUSTER LINE〉
・FOGGY LINEより濃いめのシリーズ。
・ワンカラーからワンブリーチにも幅広く使いやすそう。
〈ADD LINE〉
アクセントカラーもこんなに彩度が高いのにムラを感じにくい。
中澤さん
どちらのラインにも言えることは、どんな明度のベースでも色ムラが出にくいのが特徴ですね!
どの色味も統一感のある発色をしてくれて、幅広く使えそうと感じます。
アーカイブでは毛束を使ってもっと詳しく解説いただいてます!!(45:25〜)
Vardyさんのレシピ構成マニュアル大公開
中澤さん
ここからはVardyのカラーの作り方を解説します。
レシピを作るのって難しいなと思うのですが、簡単に分割して
①使いたい色を決める
②補色を入れる
③補正を入れる
の順番で考えるとやりやすいです。
①メイン:使いたい色味(毛束で色だしして色味を理解しておくのが重要)
②補色:ベースへ・レシピへ・ブレーキの3つに分類して考える
③補正:くすみ補正・ブラウン補正・明度補正・流失補正
他にも
・補色と補正が丸わかりな詳しい解説
・赤系、ピンク系の色みが流れずらくなる裏技など
さらに詳細を知りたい方はぜひアーカイブで学んでください!✨(45:34〜)
難しいチェックの時のコツ&ネモシャンとは
四方田
チェックするときの見極め方法はありますか?
鎌倉さん
チェックした時に、しっかり青味が入って全体的に深みが出始めたくらいの時に流すのがおすすめです。
今回は紫味も入ってるので濃く見えるんですけど、シャンプーすると流れていくのでこの濃さにしています。
基本放置は5〜10分でそれ以上は置かないですね。
乳化はせず、普通にシャンプーしていきます。
毛先が流れてしまうのが心配な方は、“ネモシャン“がおすすめです。
名前の通り根元をシャンプーするのですが、まずシャンプーを手のひらに取って馴染ませ、顔まわりから順番に押して入れてあげる感じでつけていきます。
あともう一つやって欲しいのが、コンディショナーを毛先につけることです。
つけておくと色が流れにくくなるのでおすすめです。
そして毛先にシャンプーがなるべくつかないよう、細かくかいて洗ってあげてください。
四方田
色持ちはどれくらいですか?
鎌倉さん
水色は大体1週間くらいです。
グレー系は色落ち早めで、ターコイズ系はわりと持ちがいいですね。
流すとこれくらいの色になります。
グレー系の水色は、ドライすると彩度が出て明るくなりますよ。
仕上がり
四方田
乾かした後の仕上がりはこちらです⭐︎
四方田
とっても可愛い〜!
鎌倉さん
ベースにムラを残していましたが、シアトネだとムラを感じにくく馴染むので使いやすかったです。
ムラが出にくいカラー剤って、彩度が出ずらかったり色が濁りやすかったりするのですが、今日のような水色でも綺麗に出せるので、シアトネはどの色味も幅広く使っていだけるかと思います。
最後は軽く巻いて仕上げていきます。
詳しい巻き方の解説や海外トレンドについてもお話しいただいてるので、気になる方はアーカイブをご覧ください⭐︎(02:42〜)
鎌倉さん
オイルジェルをつけて完成です⭐︎
モノーク オイルジェリー 80g
サラサラ×エアリー
するっと指通りの良さが続く
新感覚ジェリー
(引用:公式HP)
お二人から一言
四方田
難しい水色をこんなに可愛く綺麗に仕上げられるシアトネ、すごいですね!
鎌倉さん
グレー系のペールブルーを使ったんですけど、ムラを感じない仕上がりにすることができました!
今回解説した対処の仕方なども、お客様にも説明してしながらやっていくのも大事だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
中澤さん
カラーの理論などの説明は少しわかりずらかったかもしれないので、アーカイブで見直して、ご自身の営業に落とし込んでいただけたらと思います。
この他にも
・薬剤選定のポイント
・海外トレンドを取り入れたヘアセット
なども解説していただいてるアーカイブはこちら⭐︎
盛りだくさんなLIVEをぜひ動画でもご覧ください!
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いかがでしたでしょうか?水色はハイトーンの中でも難易度が高い色かとは思いますが、中澤さんに解説いただいたカラー理論とシアトネを組み合わせれば挑戦しやすいかと思います!今の時期にはおすすめされていたモカの色味で染めるのもいいかもしれませんね。皆さんもシアトネを使って、綺麗なハイトーンにチャレンジしてみてください🎵