リンスやコンディショナーと違う!トリートメントの役割

引用:イラストAC

 

まず初めに、トリートメントにはどのような役割があるのかをご説明いたします!実は同じように思われるリンス・コンディショナーですが、これらにはないトリートメントだけの特徴があります。リンスは髪の表面をコーティングし、コンディショナーはより強い効果で髪の表面を保護し、髪にしなやかさを与えてくれます。一方、トリートメントはコンディショナーの働きに加え、「髪の内部に栄養を浸透させ、内側からダメージを補修してくれる」役割を持っています。

すすぎが十分に行われない際の問題点

トリートメントが髪についている方が、高い効果がある気がしますが、トリートメント後にしっかりとすすぐことは重要です!すすぎ残しにより、髪の毛にトリートメントの成分が残っていると、髪のコシが無くなってしまったり、時には髪が焼けたり変色することもあります。また、頭皮や髪の根本、耳の裏やうなじが十分にすすげていない場合、かゆみや炎症など皮膚のトラブルを招くことがあります。背中や顔にもトリートメントが残ってしまうと、ニキビの原因になるため、肌が敏感な人は特に注意が必要です!

もう一度確認しておきたいトリートメントの正しい使い方

トリートメントの役割やすすぎ残しの問題点を確認したところで、改めて「トリートメントの正しい使い方」をおさらいしておきましょう!正しくトリートメントでヘアケアをすることで、効果を最大限に実感していきましょう♪

シャンプーをすすいだ後に一旦タオルドライ

引用:イラストAC

シャンプーをすすいだ後、トリートメントを使用する前に、タオルドライで髪の水気を軽く切っておきましょう。髪がびしょ濡れのままだと、残っている水分により成分が流れたり薄れてしまい、トリートメントの効果があまり発揮されなくなってしまいます。成分をよく浸透させるためにも、タオルドライで、髪から水が滴ってこない程度水を切ってから、トリートメントをしましょう!

毛先→中間の順番に塗布しましょう

トリートメントをする際、まずは髪の毛先からつけていくことがポイントです!✨手をくし状に開き、毛先から中間へトリートメントを少しづつ伸ばしていきましょう。髪全体に広げるイメージですが、髪の根元にはトリートメントをつけないように注意が必要です。頭皮につけてしまうと、ベタベタ感が残り、頭皮の毛穴を詰まらせる原因にもなってきます。

目の粗いコームでコーミング

トリートメントを全体になじませた後、目の粗いコームで髪をとかします。 サロントリートメントをする際、しっかりと丁寧なコーミングを行っていますでしょうか?コーミングをすることで、トリートメントがさらに細かい部分まで行き渡るので非常にオススメです!髪一本一本に成分を浸透させるイメージでコーミングを行いましょう♪

コームを使うことのメリット

引用:イラストAC

 

「トリートメントをしているのに、髪がパサつく感じがする」という方は、髪の表面だけにトリートメントがつき、内側の髪の毛に届いていない可能性があります。そんな方におすすめしたいのが、トリートメントのコーミングです!手ぐしよりもコームを使用したほうが、細かい部分までトリートメントが行き渡ります。

コームを選ぶ際の3つのポイント

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それではトリートメントのコーミングを行う際、どのようなコームを使用するのが良いのでしょうか?
今回は、3つのポイントに絞って解説していきたいと思います!ぜひ参考にしてみてください♪

目が細かすぎないもの

トリートメントのコーミングには「目の粗いコーム」がいいでしょう。骨のようなフォルムをした定番のスケルトンブラシもおすすめです。目が細かいコームだと、トリートメントを伸ばすのではなく、削ぎとってしまうため、逆効果です💦ぬれた髪にはダメージを与える可能性もあるので要注意!

持ち手があるもの

実用性・利便性を考え、「持ち手がついているコーム」が使いやすいでしょう。持ち手がついていないものに比べて、髪をとかすときに、滑りにくくより広範囲に使うことができます!

耐水性のあるもの

少し髪が濡れた状態でとかすことになるため、「耐水性」も一つのポイントとなってきます。木製のコームは丈夫で長期間使えますが、水洗いできないため、水洗い可能であるプラスチック製をおすすめします。最近では濡れた髪専用の「ザ・ウェットディタングラー」や「ウェットブラシ」などもあるようなので、チェックしてみてはいかがでしょうか?

トリートメントをなじませるコーム3選!

コーミングのメリットや選び方のポイントはご理解いただけましたでしょうか?
ここで、トリートメントをしっかりと髪になじませてくれる、コーミングに最適なおすすめコームを3つご紹介いたします!

Y.S.PARK(ワイエスパーク) YS 601 225mm

引用:Y.S. PARK公式

1つ目はY.S.PARKの"セルフスタンディング"YSコームです。くしの目の角が丸くなっているため、髪の毛を傷めることなく、トリートメントを行き渡らせる事が出来ます!また、コームが自立するため、汚れた歯の部分がワゴンやテーブルにつく心配も必要ありません!ヘアカラーなどの薬剤が適度に残る、美容室でよく使われている人気商品です!

hahonico(ハホニコ) トリメンコーム

2つ目は、hahonicoの ”美容師さんが考えた髪のための”「トリメンコーム」です!プロ仕様のビッグコームとなっており、荒い目と細かい目の両方を持ち合わせています。ブラックカーボン製のため耐久性も高く、耐熱仕様・静電気防止も魅力的です。傷みやすい毛先をケアする「KESAKIREIトリートメント」と一緒に使ってみてください◎

大阪ブラシ GLOSS COMB(グロスコーム)

最後にご紹介するのは、大阪ブラシのグロスコームです!「クロムメッキ加工」を施されたコームで、今では珍しい日本製のものです。クロムメッキ加工により、静電気が抑えられ、ツヤツヤな髪になります。立体的な特殊形状のくし歯により毛先までまとまりのある髪に◎摩擦によるダメージも少ないこのコームで美髪を目指しましょう!

タッピングでトリートメントを浸透させる!

トリートメントのコーミングをした後は、「タッピング」を行い、トリートメントを浸透させましょう!トリートメントした髪を少しずつ取り、指の腹で撫で押さえていくことで、傷んだ毛先にも成分がより浸透しやすくなります。なるべく少量の束ずつ、指の腹で整えることがタッピングのコツです!これだけの簡単なケアでさらなる効果を期待できます!

ホットタオルやシャワーキャップで更に効果を高める!

髪の表面にあるキューテイクルには、「温めると隙間が拡がる」という性質があります。そこで、「ホットタオル」や「シャワーキャップ」を使用すれば、蒸気のパワーで髪の毛を温め、キューテイクルの隙間をあけることができます。すると、トリートメントの成分が髪の毛の内部まで浸透しやすくなり、トリートメントの効果を高めることができます!

5分程度放置しましょう

蒸気と温度を逃がさないように、ホットタオルを髪に巻いたまま、5分程度放置しておくことで、トリートメントの成分をしっかりと髪に浸透させることができます。成分が浸透しきった後は、何分置いても効果に変わりがなく、長く放置しすぎるのも髪に良くないと言われています。長くても10分経てば、洗い流してしまうのが良いでしょう。

ぬめりがなくなるまでしっかりとすすぐ

引用:イラストAC

 

最後に仕上げのポイントとして、「トリートメントをしっかりとすすぐ」ことが大切です。シャワーで1~2分、ヌルヌルとした感触が無くなるまで洗い流しましょう。すすぎが十分にされておらず、トリートメントが頭皮に残ってしまうと、さまざまな頭皮トラブルの原因になります。フケや頭皮湿疹などを防ぎ、頭皮へ負担がかからないようにするためにも、丁寧にぬめりがなくなるまですすいでおきましょう。

いかがでしたでしょうか?「トリートメントには、髪に良い成分が入っているから、少しぬめりがあってもすすいでしまわない方がいいんじゃないか?」という考えをお持ちの方もいると思います。しかし実際のところ、すすぎ残しは頭皮のトラブルを引き起こしてしまいます!トリートメントの効果を最大限に引き出すためには、目の粗いくしでコーミングをしたり、タッピングで浸透を促したり、ホットタオルを使用するなどの「効果的な方法」があります!ぜひお客様にも正しい知識をご紹介ください!☺