【結果】シュワルツコフ、デミ、ナプラ、フィヨーレ、ホーユー、ミルボンの紫系ファッションカラーはどんな仕上がりに?

前回に引き続き今回もファッションカラーを検証!検証前から、多くの美容師さんの注目を集めていたアディクシーや人気のフィヨーレのカラー剤なども検証しておりますので、ぜひ参考にしてください!

前回の記事はこちら★→【毛束検証vol.1】メーカー別”紫カラー”全50種を毛束検証⁉ファッションカラー編(b-ex、アリミノ、ウエラ)
 

シュワルツコフ『イゴラ ロイヤル ピクサム』L8 fp

   

カラー後の画像は兄さんにお借りしました

 

こちらは青紫でも、赤紫でもない「ザ紫」ですね。毛束を見てもどの明るさでも、そこまでブレが見えず安定感を感じます。

デミ『FUSIONIST』8-P/パープル、8-P/プラチナ

  

カラー中画像 左:パープル 右:プラチナ

カラー後の画像は兄さんにお借りしました

 

パープルの方は青っぽいです・・もともとが何レベルのブリーチ毛に載せる前提なのかにもよりますが、パープルとして使うと誤差が気になってしまうかも。FUSIONISTはピンクを使う人が多いですよね。
プラチナは一応、紫が入っている染料として今回ラインナップに入れております。いわゆるシルバーですね。単品で使ってもいいし、くすませるためにつかっても可愛くなりそうな良い色です。

ナプラ『ナシード』『N.ルフレカラー』

『ナシード』N-BBL8、N-Vi8

 

カラー中画像 左:BBL8 右:Vi8

カラー後の画像は兄さんにお借りしました

 

BBL8も良い紫ですね。
Vi8は毛束によって違いが見受けられます・・元の色は赤紫でした。
「成分を見てみると、薬自体に色がついている直接染料のニトロ染料が入っています。ただのアルカリカラーだけでない仕組みで染まっているから、ブレが出やすいのかも・・?」(by兄さん)

『N.ルフレカラー』モーヴ7

 

カラー後の画像は兄さんにお借りしました

 

今っぽい発色具合です。結構青に寄ってる感じがしますね。

フィヨーレ『BLカラー』V8、BV8

 

カラー中画像 左:V8 右:BV

カラー後の画像は兄さんにお借りしました

 

V8はアッシュ系です。アッシュパープルブルーのような感じ。
BVは結構青めですね。毛束によってはB(ブルー)に見えるものも・・? 
「ただ、アンダーのレベル次第ではグレーが出しやすそうです。」(by高島さん)
「また、もともとブリーチオンを前提としてない低アルカリ気味のラインだったことも、原因としては挙げられるかもしれません。ファッションカラーで赤みを抑えながら発色させることを想定しているのでは。」(by兄さん)

ホーユー『プロマスター』『プロステップ』

『プロマスター』V8/9、E-MV8

 

カラー中画像 左:V8/9 右:E-MV8(手が入ってしまい申し訳ありません・・)

カラー後の画像は兄さんにお借りしました

 

つづいてプロマスターです。
V8/9は青くなりにくいのが良いところです。ブリーチ具合でムラがあったりしても、ある程度安定感がありながら紫を出せます。
そしてE-MV8(モーヴ)ですね。モーヴという名前でもメーカーさんによってピンクっぽかったり、青っぽかったりします。
「プロマスターさんはパッケージの色がそのまんま出てる感じがしてありがたいです!!使う側としては、結構そこに引っ張られたりしますからね。」(by高島さん)

『プロステップ』V8

 

カラー後の画像は兄さんにお借りしました

 

良い色です。プロマスターとは彩度に違いが見えますが、近い様に見えます。プロステップは価格帯が低めですので、8でこれだけ色が出てくれればありがたいですよね。

ミルボン『アディクシー』『エノグ』

『アディクシー』パープルガーネット9、アメジスト9

カラー中画像 左:パープルガーネット9 右:アメジスト9

カラー後の画像は兄さんにお借りしました

 

お次はアディクシーです。この2つは赤みを帯びるか、青を帯びるかという感じで分かれます。そして、アディクシーは染料が濃いので、安定感があります。白色毛束とブリーチ毛の差があまり目立たないです。

『エノグ』バイオレット9

カラー後の画像は兄さんにお借りしました

 

アディクシーのように毛束ごとの差はないですが、アディクシー程のパワーはない感じに見受けられます。濁りが無くて鮮やかです。
「エノグはもともと濁りを出させる薬剤が別であったと思うので、この薬剤単体だとこんな感じで彩度高めな感じで作られてるのかもしれませんね。」(by高島さん)

ライブ中のお話も有料級・・『イエローの使い方について』

検証開始前の兄さん(左)と高島さん(右)✨

【アクセントカラーに相当するイエローの薬剤を検証してみたけど・・】by兄さん


兄さん「以前アクセントカラーに相当するイエローを検証した(白毛束、ブリーチ毛束で)のですが、どれも驚くほど見た目に違いが見えなくて・・」


高島さん「えー!本当ですか!!じゃあ好みで選んでる方は意外と色とかではなくて、他の面で選んでたりもあるんですかね・・兄さんは今の営業でどのようにイエローを使うんですか?」 


【イエローをぶつけるのではなく、イエローでぼかす】
兄さん「僕はよく使います。見た目の明るさを重視してるので、反対色とかと使って打ち消すというより『黄色でぼかす』ような使い方が多いです。例えば、反対色の紫とかピンクとぶつけるというよりも、オレンジに対して強い黄色をぶつければオレンジが黄色に寄るから足してみたりという感じです。ブリーチでゴリゴリに削ったりもあまりないので・・とにかく『ブリーチ無し』でイエローをよく使います!」

高島さん「確かに!!それ面白い考え方ですね・・ブリーチ有りで薬剤の理解が足りないと変に緑っぽくなっちゃうこととかありますよね。」

 

兄さん「それこそベージュ系の薬剤って緑のカラーがよく使われてますよね。アンダーの赤みを抑えるために。でも緑をぶつけて赤みを抑えると結果的に明度が落ちちゃうので、僕は『ベージュ』として作られたメーカーさんの薬剤よりも、アクセントカラーのイエローを入れて自分で作ったベージュが個人的に好きです。」

 

高島さん「なるほど~それはカラーが好きな玄人の志向ですね・・!!笑」

 

兄さん「考え方自体は難しいことじゃないんですけどね!笑 やってみないと分からないところはもちろんありますけど・・その人のベースとかにもよりますし。」

EDITOR'S REVIEW

いかがでしたか?第2弾も参考になる内容盛りだくさんでしたね!次回第3弾はファッションカラー編のラスト(検証メーカー:ルベル、ロレアル、資生堂、中野製薬)をお送りしますので、そちらもぜひ楽しみにお待ちください♪
ご協力いただいた3人の美容師さん、メーカーさん、スタジオを貸してくださったアリミノさん!本当にありがとうございました!