慣れてきたのに注意される事が多くなったり、小さなミスが増えたりしませんか?

引用:photoAC

早く仕事に慣れるって一見いいことのように思えますが、“慣れ“こそがあなたから成長と楽しさを奪う原因になります。


慣れないうちは誰しも試行錯誤して工夫をします。ところが、経験値が増えて慣れてくると、「いつもこうだからこうしよう」「これくらいでいいか」など考える事が少なくなってきます。さらに「毎日同じことの繰り返し」に思えて、楽しさも成長も感じられなく、ふとした時に自分の思い描いた理想とのギャップで憂鬱になり辞めたいと思う方もいるんじゃないでしょうか?

そう感じたあなたは美容師に向いてない訳でもないし、根性がない訳でもモチベーションが低いせいでもないんです。慣れることに人間は安心や安定を感じ、また人間は安心や安定を求める生き物だから、普通は慣れることの危うさに気付けないものです。


思い出してください、仕事になれていない頃の自分を。


初めて入客できるようになった時に、やっとできるようになった自分の成長を感じて、やりがいに満ちて楽しかったはずのシャンプーやヘルプ。

慣れてきた今は「やらされている」と感じてきませんか?

“脱”やらされてる思考

引用:photoAC

何事もやらされていると楽しくないものです。

何か先輩から指示された時は、その意味を考えて「なぜそうするのか」を理解する。

“なぜ”が理解できれば、他に必要なことも見えてくるはず。大事なのは自分なりに任された意味を“考える”ことです。

先読みの術

引用:photoAC

指示の意味を理解できれば、次の展開が見えます。そこで次の仕事を先読みしましょう。いちいち指示を待たずに自分から積極的に仕事をもらい、自分がサロンを回す意識を持つと周りから「アイツは仕事できる」と思われます。

正解はひとつじゃない

引用:photoAC

先輩によってやり方が違うと何が正しいのかわからなくなりますよね。それもそのはず。一つだけの正解なんてないから当たり前なんです。

やり方が違う=お客様の好みが違う

誰がやっても同じなら美容師を選ぶ必要はないですが、お客様の好みも髪質も千差万別でひとりとして同じはないはず。それに応えるために様々なやり方があってそれぞれの正解があります。先輩によってやり方が沢山あるなら、それだけあなたの引き出しが増えてさらに喜ばれる美容師になれるってことです。

昨日の自分を毎日ちょっと越える

引用:photoAC

一朝一夕で上手くなる技術なんてありませんし、短期間で詰め込んだことはすぐに忘れます。テスト前の一夜漬けの知識を今でも覚えてる人いませんよね?

結局コツコツと積み上げる努力に勝るものはありませんし、今活躍している美容師さんはきっとそれをやってきた人だけ。毎日全力120%はなかなか続かないので、毎日101%を意識して昨日の自分を少しでも越えることを毎日続けると、1年後の101%は今日の101%の何倍もの実力になってるはずです。

プロフィール

くどう れいじ

jiiire | 代表

1998年3月14日生 奈良県出身

16歳から通信制美容学校と通信制高校に行きながら美容室で勤務

21歳スタイリストデビュー 25歳独立

6月 jiiire 北堀江にてオープン

白髪に特化したデザインカラーで幅広い年齢層のお客様から支持

Instagram @reiji_0314@jiire_2023

 

 

EDITOR’S REVIEW

僕自身アシスタントは5年経験して、お店を変えたりでカリキュラム3周くらいした経験があります。店や人によってやり方も正解も様々で困惑することもありましたが、その全てが今の自分に無駄なことなんて一つもなかったと思ってます。

本当に無駄になるのは諦めた時です。自分なりに楽しさややりがいを見つけていくと、本当の美容師の楽しさ、自由さがわかってきます。その時、アシスタント時代の辛いことも笑って振り返ることができるようになります。