リピート率92%!高再現 ショートカットライブ
四方田
今回のライブは本当にみなさんに見てほしい、ABBEY4の龍さんによる『リピート率92%!高再現 ショートカットライブ』です!
龍さん
ABBEY4で代表をさせてもらっています、龍 正也と申します。
僕が売りとしているのは、「リピート率が高い」というところと、「持ちが良いカット」です!
今日はよろしくお願いいたします!
四方田
今日の見どころは「持ちが良くて、お客様のセルフスタイリングが楽なカット」というところで、ぜひ注目して見ていただきたいですね!
ではよろしくお願いいたします!
「ショートの形がもっている」と感じる条件
龍さん
今日のモデルさんは、いつも来ていただいているお客様です。
1ヶ月半前に切って伸びた状態ですね。
今日は丸みもありつつ、襟足は締まったスタイルで切ろうと思っています。
これは他にも色んな正解があるとおもうんですけど、僕の持論をまとめました。
「ショートの形がもっている」と感じる条件は、『ハネなくて、崩れなくて、襟足の収まりがいい』ってことだと思うんですよ。
その答えを先に言うと、ボブベースから作るショートなんです。
さっきの見本の写真みたいなショートでスタートするんですけど、伸びていく過程の中でちょっとボブっぽくなっていくのを狙って作ってるんですね。
そうするとまとまりやすいのが続く、っていうことを僕はやっています。
人気でオーダーが多いショートのバランスとは
龍さん
今日は先に切り方を説明してから、カットしていく流れでいきます。
最初に言っておきますが、めっちゃ簡単です!
明日からすぐ出来るので、是非皆さんにもやっていただきたいですね。
まず、人気でオーダーが多いショートのバランスで言うと、ポイントが4つあると思っています。
今Instagramでショートって調べて出てくるスタイルで説明しますね。
こういう「鼻下ぐらいからの顔まわり」で「鼻下くらいのウエイト」。
そして「もみあげの先が顎あたり」「襟足が顎ライン」、この4つのポイントが最近の可愛くて需要の多いスタイルかなと思ってます。
もちろん多少のズレがあるスタイルも多いんですけど、大体この4つのポイントが揃っているスタイルが多い印象ですね。
今日はこれを作っていきます。
ボブっぽくしながらショートを作る方法
頭を「アンダー」「ミドル」「オーバー」の3つのセクションに分けて考えたときに、まず、アンダーセクションを横スライスで切ります。
①アンダーゼクションをこの画像のように、下の毛を持ち上げて、左右斜め45度の角度に引いて切ります。
狙いは、「下が長くなること」と、「コンケーブ※」っていう切り口になってキュっと締まりやすくなることですね。
※コンケーブは英語で窪んだ、へこんだといった意味で、カットの際に髪をスライスして引き出し、左右に比べ、真ん中を短くすり鉢上にカットすることです。
襟足が浮きやすかったりする人を長めに抑えることができるので、一旦浮かないようにしてから後から詰めるっていうことができます。
②その後にミドルセクションを縦スライスで切ります。
シュッとした状態を作りたいので縦スライスで、このようなグラデーションの角度で切ります。
③そしてサイドはワンレンです。
その後前髪を切った後に、サイドとの角を取って、ベースカットはおしまい。
④と⑤はセニングですね。
最後にまとめると、大袈裟に書いてこういうえぐれたようなカットをする感じです。
襟足を最後に詰めて、上が乗っかったまま伸びるのでボブっぽくなるんですよ。
でもショートっぽい締まりを出すために、ミドルは縦スライスっていうことなんです。
これが「ハネなくて、崩れなくて、襟足の収まりがいい」ためにやってる、『ボブっぽくしながらショートを作る』っていうことなんです。
①アンダーセクションの切り方
では実際にカットしていきましょう!
まずイヤーツーイヤーで分けます。
3つのセクションの考え方は、「頭の丸みが変わる位置」で取っています。
頭の後ろがまっすぐになってるとこはミドルセクション、下がアンダーセクションで、上がオーバーセクションですね。
アンダーセクションを半分で割って、上下2回に分けて切ります。
パネルの中心に向かって引き出します。
持ち上げる角度は、真ん中にオンベースよりもうちょっと上げるくらいです。
そうすると、下の毛が長く残るんですね。
ゴールの長さより1.5センチぐらい長めに切るといいです。
今はわかりやすいようにブラントカットで切ってますけど、チョップカットでもいいと思います。
ここを最初っからやりたいゴールの長さで切ると、乾いたときに上がるしすいたりするので、短くなりすぎちゃうんですよ。
今日のモデルさんもそうなんですけど、襟足がちょっと後ろに流れるように生えてて、あんまり切っちゃうと浮くんですよね。
後で詰めるやり方であれば、生えぐせにも合わせれるし、結構フィット感が出るのでおすすめなんです。
生えぐせがなくても、調整ができるように僕はいつもこの切り方です。
次は、アンダーセクションの上の部分ですね。
同じように上げちゃうとちょっと上がりすぎなので、2線目はパネルに対して、真ん中のオンベースでいいです。
この位置でさっきのガイドが出てくるので、ここでカット。
ラインを横から見たときに、若干ですがコンケーブになってるんですね。
真ん中に集めてるからなんですけど、それが下ろした時にこのキュッと締まってくれる部分になります。
これを縦スライスでつくるのは少し難しいんですが、横スライスだと、パネルの上げ下げがしやすくてしかも早いので、ここは横スライスがいいかなと思います。
②ミドル・オーバーセクションの切り方
次がミドルセクションです。
縦スライスの良さは、こうやって横から見れることですね。
ミドルセクションっていうのは、全体のウエイトを決めるセクションなんですよ。
ここは、鼻下ぐらいより1.5センチを長めに切ります。
少しツーセクションにしてもOKですし、繋げてもOKです。
このまま縦スライスで切り進んでってもいいんですけど、僕は簡単にしたいので、この上の部分だけ取って、同じ位置でそのまま切っちゃいます。
これをイヤーツーまで左右両方とも放射状に切って、左右の長さだけチェックしておきます。
そうすると引き出したときに、上のガイドと横のガイドが両方あるので、あとは出てくるとこを繋ぐだけなんですよ。
上のガイドの確認の手間が減ります。
放射状に切れたら、引き出し方を変えてチェックもしていきます。
横から見たときに、こういうカットラインですね。
ちょっとえぐれてるって感じのデザインができます。
ここからはもう簡単です。
オーバーセクションは下ろして、さっきのミドルの位置で切るだけです。
ポイントは、アンダーセクションはパネルの正面、ミドルセクションだけ放射状に切って、オーバーセクションは下ろして切ってるんですよ。
この理由は、結局ショートって“耳後ろを軽くしたい”んですね。
放射状で切るとちょっと耳後ろを軽くできるので、オーバーセクションがかぶったときに若干中のミドルの方が軽くなってる状態ができるんです。
そういうのも、もちが良くて後々楽になるポイントですね。
③サイドの切り方
サイドも、ミドルセクションとオーバーセクションというのをイメージして分け取ります。
ハサミの入る向き的に、左サイドの方が長く残せて長さを調整しやすいので、いつも右サイドから切っています。
早く切れるようにするためにも、無駄が無いようにしていますね。
サイドは自然に持って、ゴールの顎ラインよりちょっと長いくらいで切ります。
ちょっと前下がりがくらい。
そのまま上の毛も、頭なりに自然にとかして、ちょっと出てくるところを切るイメージですね。
ワンレンで切るよりは、ちょっとグラデーションが入ってくれる感じです。
これで終わりで、 反対サイドです。
今切った右サイドよりちょっと長いくらいで切って、一回確認して合わせるっていう手順です。
サイドが切り終わったら前髪も切ります。
前のセクションは、フロントとフロントサイドに分けます。
まずはフロントの髪を引き出して、ゴールの鼻下を狙って、それより長めの唇のラインでまっすぐ切ります。
そしたらそのまま、後ろの毛も全部まっすぐ引き出して、左右フロントサイドの出てくるとこを切ってください。
頭って丸いんで、これで下ろしたときに顔まわりの流れができるんです。
そしたら最後に、顔周りを45度に引き出して、もし出してくる毛があったらここだけちょっとチェックしてベースカット終わりです。
ドライの時のポイント
やっぱりお客様にもドライヤーの仕方は教えた方がいいので、簡単なやり方だけ必ず伝えるようにしています。
まとまってほしいので、根本の毛が起きて欲しいんですよね。
だからお客様には、「ドライヤーを後ろから前に当ててください。」って伝えて、根本を前に起こすっていうのをやってもらってます。
一番簡単なのは、下向いてやってもらいうのもありですね。
だから僕は、再現するためにもドライの時にブラシは使わないようにしてます。
龍さんの「高リピート率」の秘訣
僕がABBEYでリピート率1番をいただいている理由って、施術の安定感だと思ってるんです。
要はお客さんが来て帰るまでの間に、もやっとさせちゃ駄目なんで、やっぱり安心してもらえるような仕草だったり、発言だったりをしなきゃいけないなと思ってますね。
絶対また来て欲しいと思ってみんなやってると思うんですけど、意外とそういうところはあんまり考えれてなかったり、自分主体でやっちゃったりしますよね。
四方田
なるほど〜!リピート率の秘訣は安定感ですね。
龍さん
お客様って、言わないだけでちょっとモヤっとしてたりするんですよ。
だからなるべくお客さん目線に自分が立って、100%はやってあげれないかもしれないけどなるべく減らす努力っていうのはしないと駄目だと思いますね。
「おまかせ」って言っていただけるのはすごく良いことだと思うので、そのためにちゃんとやる、手を抜かないってことですね。
④⑤セニングの手順
セニングもさっきの3セクションで分け取ります。
ここで使うセニングは50%くらいのものですね。
セニングはウエットでも出来るんですけど、やっぱりドライの状態のほうが引っ掛からなくてお客様が負担がないので、ドライでやっています。
グラデーションセニングなんですけど、中の方ですいて、上の方はすかないようにして、上から毛がかぶってくるようなやり方です。
次、やっぱミドルが一番毛の量が多くなってきます。
パネルを取ったときに、上や下の骨格が変わる位置はなるべく残して、中のほうで間引いていきます。
絶対にいらないところをまず取っていくって感じですね。
そしたらこの毛先のところだけちょっと馴染ませる。
これで少し短くなって、ウエイトが鼻らへんにきたかなって感じですね。
オーバーは、束っぽいのができていくようにしたいなっていう感じです。
サイドにいきます。
さっきと同じように分けて取って、まず最初にもみあげのところをCシェイプして、出てくるもみあげの中の毛を少し切って収まりを良くします。
そしてサイドも同じように中の方をすいていきます。
サイドからの流れで、重くなる耳後ろのバランスも少しチェックしておきます。
特にサイドをすいているときって、視野が狭くなってバランスを見失いやすいので、バックを合わせた全体を見るように気をつけてますね。
前髪はセニングを変えて、25〜30%ぐらいです。
引き出して、いらない量だけを中の方で取ります。
流したときの透け感とかを見ながら、繊細にやっていきます。
ここまでは作業的にばーっとやるんですけど、ここからは繊細にやって施術に緩急をつけるようにしています。
スピード感もあるけど、安心感も感じてもらえるようにですね。
ここまで全部横に引き出しているので、上にちょっとカドが残ってるんですよ。
レイヤーを入れる必要はないんですけど、ここで分け目の上に引き出してこの角をちょっとなじませます。
オーバーのちょっと溜まるところも繊細に馴染ませます。
これで最後の工程です。
ここまでやった上で、耳後ろががどれぐらい重いか、襟足がどのぐらい長いかっていうので詰めていく感じですね。
ハサミを立てて、フィット感がちゃんと出てるかっていうところとかも見ながらやります。
襟足が終わったら、耳後ろの重さがよりわかるので、ミドルセクションくらいまでを取っていく感じですね。
カット終了後、こんな感じですね。
僕の中ではセニングはこの手順でやるっていうのが決まってるんです。
あとは、お客様にとってそれが雑じゃなくて、なるべく早くて、巻いたりしなくても仕上がりが良くなるかっていうことを考えながらやってます。
スタイリングのポイント
アイロンはしなくてもいいんですが、軽く通すくらいのスタイリングで簡単に出来るってこともお伝えしてますね。
体も顔も全身いける、うちのオリジナルのオイルを付けます。
IT ALL NATURAL / イットオール ナチュラル
公式Instagram:@itallnatural_official
この投稿をInstagramで見る
使用量はもちろん、付いてないとこがないように「30秒ぐらい触ってください」ってお伝えするといいと思います。
これがショートの4ポイントです。
「鼻下ぐらいからの顔まわり」で「鼻下くらいのウエイト」。
そして「もみあげの先が顎あたり」「襟足が顎ライン」ですね。
四方田
すごーい!めっちゃ綺麗です!!
アーカイブはこちらから
めちゃくちゃ丁寧で綺麗、しかも無駄がなくて早い龍さんの『高リピートカット』!
アーカイブのラスト13分から、カットや技術の質問にもどんどんお答えいただいております^^
質問が止まないQ&Aや、龍さんのカット技術は動画で見ないと勿体ないですよ!
〈アーカイブはこちらから〉
この投稿をInstagramで見る
プロフィール
龍 正也 |表参道 ABBEY4 代表
説明 Instagram:@abbey_ryuseiya
注目の2ヶ月ストレスなしの朝楽カット、年間7000人以上の白髪の悩みを改善。
サロンワークを中心に、一般誌、業界誌のヘアメイクや国内、海外でセミナーで活躍。
10代から60代まで幅広い層から支持を集めている。
最後まで読んでいただきありがとうございます^^龍さんの人気の秘訣は、カット技術に加えてどんな時も手を抜かない『お客様への思いやり』が随所にあることですね!明日から実践できるポイントしかなかったです!龍さん、ありがとうございました!