10種類のデザインカラーのパターンと配色で無限のデザインを生み出す理論

四方田

今日のインスタライブは、『塩基性カラーは怖くない!デザインカラーパターン公開ライブ』

たった10種類のデザインカラーのパターンと配色で無限のデザインを生み出す理論”をフウガさんにモデル施術をしながら解説いただきたいと思います!

 

フウガさん

よろしくお願いします!Null代表フウガです。

 

今日は、『10種類のデザインカラーのパターン+使う色味+スタイル』の組み合わせで無限のデザインを生み出せる理論を、ライブでご紹介します!

 

使う薬剤は、資生堂プロフェッショナルさんのアルティストとカラーミューズです。

 

四方田

本来無料では公開できないくらいの理論化されてる資料です! ではでは、フウガさんにデザインカラーの理論をご説明していただきましょう。

 

フウガさん

一応僕が提唱してるデザインカラーパターンは、主に入れ方が大きく分けて3種類です。

セクション・ポインティング・エンドがあります。

 

セクションが7種類、ポインティングが1種類、エンドが2種類の合計10種類ですね。

 

この10種類のデザインの組み合わせと配色、あとカットデザインで無限のデザインを生み出せます。 

モデルさんのベースとデザインの解説

モデルさんのベースの紹介をします。

もう既にアルティストでベースを作ってあります。

根本新生部が3センチぐらい伸びてたので、ここはライトナー6%のみでアプローチしてます。

 

デザインカラーは2色使ってるんですけど、グレージュっぽい色と、ホワイトベージュっていう感じの色ですね。

 

Beforeはこちらです。

ハイトーン部分はトナーで、大体10分ぐらい置いてます。 

デザインの取り方とパターン

このデザインの取り方とパターン解説していきます。

右側から見ると、普通にインナーのスタートです。

ノーマルインナーで始まって、ハーフですね。

左の襟足で終わってる感じで、ちょっとイレギュラーな形ですね。

 

このアウトラインが下がっていくことで、毛先の色の厚みがグラデーション状にフェードアウトしていくのを作りたくて、スライスを斜めに取ってます。

 

そして左上が、アンブレラカラー左側だけ取ってる感じ、あべこべにしています。

顔周りに明るい色を出したかったので、前髪だけ逃して、アンブレラの変形ですね。

 

この時点で、「ノーマルインナーハーフの変形」と、「アンブレラハーフの変形」の組み合わせが既に施されているベースになってます。 

5つのデザインカラーの施術手順

今からやるデザインは最終的には、「インナー+アンブレラ+スラッシュ+エンド+スライシング」の5つの組み合わですね。

このピンクは結構濃く発色するんですけど、残留しないピンクです。

(※落ちる条件とレシピは、前回のインスタライブ『塩基性カラー落ちる赤』の記事をご覧ください。)

 

この毛が落ちる位置で塗っちゃうと、塗り始めにばつっとしたラインが出ちゃいます。

だから落ちる方向と反対に引っ張って塗布することで、塗り始めが馴染みのいいデザインになるので、この塗り方は重要ポイントです。

左の裾はカラーミューズのイエローで、ローエンドですね。

 

顔まわりはスラッシュカラーです。

これも僕が最近名前付けてそう呼んでるんですけど、スラッシュカラーめっちゃかわいいんでやってみてください。

スラッシュカラーは自然に落ちる位置で小さい2等辺三角形を取ります。

落としたときに欲しい毛束の薄さ取ってあげたら、塗り始めが馴染むよう落ちる位置と逆に引っ張り上げて塗布します。

 

今回はモデルさんの服装的にフェアリー要素が強いので、このイエローとピンクの入れる位置が隣り合わないようにやってる感じですね。

右のエンドカラーはピンクでいきます。

 

前髪の内側の毛先にも、少しスラッシュカラー入れましょう。

ここに欲しいなって思ったところにひっくり返して入れるだけです。 

放置時間は10分

塗布が終了しました。 これで、10分置きます。

カラーミューズは放置時間が短いのも魅力的ですね!

 

時間がかかるデザインカラーでも、スピーディーに仕上げられるので。

塩基性の知識を取り入れてデザインしてあげるっていうのは、お客様的にもお店的にも結構いいのかな思ってます。

フウガさんのデザインパターン10種

先ほどもお見せしたパターンを詳しく解説していきます。

大きく分けて3種類です。

セクション:分け取るデザイン

①フルインナー

②ノーマルインナー

③フレーミング

④バングインナー

⑤イヤリング

⑥ミドル

⑦アンブレラ

 

⑧ポインティング:ここに欲しいってところにポイントで入れてあげるデザイン

スライシング、スラッシュ

 

エンド:毛先を染める

⑨ローエンド

⑩ハイエンド

 

この10種類の組み合わせと配色で、無限のデザインを生み出すのが、僕が作ったデザインカラーパターンの理論です。 

デザインパターンの解説

フルインナー

(前髪も含めたオーソドックスなインナー)

ノーマルインナー

(前髪を含めないインナー)

今日のデザインに使ってますね。ノーマルインナーを半分で終わらせて斜めに取ってあげました。

フェイスフレーミング

(顔周りだけ色を変える)

バングカラー

(前髪大体1センチぐらいに色を入れる)

イヤリング

(耳上の部分に入れるさりげないデザイン)

ミドル

(表面のアンブレラゾーンを除いて、内側インナーゾーンを除いた間の部分だけを染める)

アンブレラカラー

(デザインを表面だけに入れてあげる)

今日は左側だけアンブレラカラーしますね。

ポインティング

スライシング

(幅1センチぐらいでホイルを使って入れるデザイン)

スラッシュ

(欲しいところにしゅって入れるデザイン)

今日めちゃめちゃやったやつですね。

ローエンド

(毛先だけ染める)

今日やった裾カラーですね。

ハイエンド

(高めの位置から入れる裾カラー) 

デザインカラーの際のポイント

・カットデザインとの連動性と組み合わせる色の相性

・似合ってるかどうか

・シャンプーの際にじまないような洗い方を提案

次回剥がせる薬剤選定をしてあげる

 

デザインカラーの一番難しいところとは

・継続性がないと思われているところ

・1回やったらもう終わりみたいな、次回の回収が難しいところ

 

この解決策は、

しっかりと薬剤の知識を入れて優秀な薬剤を使ってあげることによって、継続性のあるデザインができるようになっていきます。

 

カラーミューズは僕が一番使ってる塩基性カラーですね。 

残留しないカラーミューズの色味

まず、「ピンク」「赤」「オレンジ」「イエロー」は落ちます。

 

全色前提として、ベース18.5レベル以上がマストになってきます。

 

だからブリーチベースがしっかりと抜けてないとやっぱ落ちないので、18.5レベル以上抜けてない場合は残留すると思ってもらった方がいいですね。

もしくは “ダメージレベルが18.5レベル以上の髪の毛” だったら落ちるかなと思ってます。 

ピンク

確実に落ちるレシピは、クリアとピンクを10対1です。

 

発色がピンクど真ん中の深みのあるピンクになるので、ほぼ補色がいらないのがすごく扱いやすくていいなと思ってます。

 

レッド

僕が知ってる中で、完全に落ちる塩基性のレッドはカラーミューズだけかなと思ってます。

 

18.5レベル以上だったら、単品で薄めずに入れても落ちます。

 

深みのある赤やボルドー系にしたい場合は、トナーなどでベースを先に1回カラーして上から重ねると、結構濃いめの赤に仕上がってくれます。

 

ただ、その際の注意点としては、赤味は残留しないんですけど、事前に入れたブラウンやベージュは残留はしてくるのその辺は要相談という感じですね。 

オレンジ

柔らかいオレンジ:オレンジとクリアを等倍以上で染めてあげる。

等倍以上だったら落ちるんですけど、薄めすぎるとちょっと黄色みに振って、オレンジが出にくくなる傾向があるので、大体等倍ぐらいでいいのかなと思ってます。

 

パキッと系のオレンジ:オレンジに対してレッド10%ですね。

この際、オレンジはクリアで若干割ってます。

オレンジ単品でも落ちるかなとは思うんですけど、基本的に割って淡さを調節してから確実に落ちるレッドを数%入れてコントロールするっていう感じですね。

イエロー

薄めてもいいけど、単品でもちゃんとブロンドに落ちてくれます。

 

今日デザインで使ったのはイエロー単品と、クリアとピンク10対1、この二つですね。

 

18.5レベル以上のベースでないと落ちないので、そこは注意が必要です。

例えば根元だけ17レベルで、他18.5レベルだった場合、根本に乗った薬剤は残留します。

 

しっかり均一なブリーチベースを整えた上でやってあげる、もしくは18.5レベル以上抜けている場所に対してデザインしてあげてください。 

「ブルー」「グリーン」「バイオレット」

「ブルー」「グリーン」「バイオレット」は今お伝えした感じで使っても、ちょっと色味が残るんですよ。

 

ただ使う用途としては、どっちかっていうと強い色なので、紫が入らなそうなベース(例えば17Lレベルや17.5レベルとか)でも、結構ブルーグリーンや紫にもしてくれるんですよ。

 

だから他のカラー剤でどうしても緑にならなかったところに、上からカラーミューズグリーンをかぶせてあげると結構緑やブルーに振ってくれたりするので良いかと思います。

 

またバイオレットが、19レベルくらいの毛髪に、バイオレットを単品でのせると赤味がちょっと流れやすくなってくるんですね。

 

カラーミューズの赤味は、いい意味でも退色しやすいのかなって思うんですけど、紫にレッド単品を10%乗せてあげると、綺麗な紫が発色してくれます。

 

紫が流れやすいっていうときは、ミューズレットをちょっと混ぜてあげると、紫が安定して発色するようになります。

 

フウガさん

仕上がりはこんな感じですね。

 
 
 
 
 
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四方田

可愛い〜! 今日もやばいですね!

 

フウガさん

可愛いですね!

ではデザインの解説をしたいなと思います。

 

スラッシュカラーの二等辺三角形をひっくり返した理由はこういうことですね。

自然に出てくるさりげないのがポイントです。

あとは正面から見たら、スラッシュカラーが入ってるのが、左前髪のアンブレラの毛先と、左サイドに2本と、あと右サイドがスライシングですね。

 

ここはスラッシュに比べたら太めっていう感じです。

あとは左側の毛先にローエンドでイエロー、右側にピンクっていう感じ。

だいぶ散らばったデザインなんですけど、かわいいんです。

 

そしてこれ基本的に全部一色に落ちます。

 

9tで染めてる部分は若干ブラウン残るかなって思うんですけど、次回全然ベースくらい明るく回収できるように落ちてくるので大丈夫です。

 

アルティストも9レベル以上だったらそんなに次回にガッツリ影響はしてこないっていう感じですね。

 

 

スラッシュカラーとかポイントで作るデザインのときは、どこにどう見せたいのかまで意識して作ってあげるといいと思います。

 

あと色が隣り合わないように入れるっていうのはこういうことで、今回はニュアンス的にも散らばってた方がモデルさんに似合ってて決まるかなっていうので、こういう感じにしてますね。 

 

四方田

フウガさんがよく使うアルティストの色って何があるんですか?

 

フウガさん

カカオブラウンとトープグレージュをよく使ってますね。

アイリスバイオレットも寒色味の紫が補色にピッタリなんです。

特にカカオブラウンが、ブラウンベージュみたいな絶妙なピンク味があって、一本で完結しているのが優秀ですね!

カカオブラウンがあれば、ブラウンからベージュ、ブロンド、ホワイトまで作れます!

 

 

アルティスト / カラーミューズ

・使用の注意をよく読んで、正しくお使いください。

・ご使用の前には毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください。

・ヘアカラーでかぶれたことのある方には絶対に使用しないでください

 

プロフィール

フウガさん

合同会社Null 代表 / founder

国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業。アシスタント期間0日でスタイリストとしてデビューを果たす。

都内のサロンで店長を務めた後、フリーランスとして活動し、Nullを立ち上げる。デザインカラーとカットの似合わせを得意とし、エンドカラーのパイオニアとして美容学生や若手美容師からの支持も厚い。

サロンワークを中心に講師活動や学生向けの情報発信、メディア構築など、幅広い活動を行う。

Instagram:@fuga.null 

 

EDITOR’S REVIEW

いかがだったでしょうか?フウガさんの説明がわかりやすすぎてめちゃくちゃ理解!デザインカラーも可愛すぎて私もやりたいってなっちゃいますね! 有料級のインスタライブはBTのアーカイブからご覧いただけます!アーカイブがあるうちに、記事に記載していない質問への回答や撮影の秘密など、有益な情報がまだまだ盛りだくさんなので是非ご覧ください^^