ホットパーマで作る韓国パーマの大事なポイント
四方田
本日のインスタライブは、『ホットパーマで作る韓国パーマセミナー!』
この度リニューアルした資生堂プロフェッショナルさんの「CRYSTALLIZING QURL(クリスタライジング キュール)」を使って、ホットパーマでのポイントとなるカットから薬剤選定、仕上げまでをAmmy 代表 藤原さんにモデル施術していただきます!
藤原さん
Ammy代表の藤原と申します。
今日の見どころとしては、「パーマに通ずるカットのこだわり」や「クリスタライジング キュール」を使ってのリアルな施術をお伝えしたいなと思います!
モデルさんは先にカットを終わらしてある状態です。
前から見たときに毛先に厚みがしっかりあって、レイヤーが乗っかってるスタイルです。
髪を後ろに持っていくと、意外とスクエアじゃなくて前上がりになってるんですよ。
これはこのお客様の頭の形と肩の位置によって計算されたベストの前上がり感です。
このひし形のカットラインと、いかに毛先に厚みを残せるかっていう所が大事なポイントになってきます。
顔まわりは、少し薄めにシースルーっぽくして、もみあげでひし形を作るようなイメージで、耳にかけても結んでも小顔効果があって可愛くなるようにカットさせてもらってます。
前回が9月にパーマをかけていて、まだ濡れるとパーマが出る状態なので、今日はリアルな施術をお見せできると思いますね。
僕のお客様がパーマを当てる頻度は、髪が伸びるとウェーブが下がってくるので、大体ミディアムの方で7ヶ月に1回ぐらいなんです。
ロングだと大体1年後ぐらいです。
ブロッキング〜薬剤塗布
では濡らしていきましょう。
パーマがかかっている部分に前処理で「クリスタライジング キュール デザインエンハンサー n」を付けていきます。
(ヘアトリートメント)400mL
ではまず4ブロック取っていただいて、耳下から塗布していきます。
パーマがかかってる所とかかってない所で髪の強度が違うので、薬剤を塗り分けます。
中間が、クリスタライジング キュール M デザインクリエーター n。
毛先が、クリスタライジング キュール S デザインクリエーター nですね。
第1剤 ローダメージ~ミドルダメージ毛用
(医薬部外品) 400g
第1剤 ハイダメージ毛用
(医薬部外品) 400g
次に2段目ハチの所です。
このときに普段だったらそこまで上まで塗る必要はないんですけど、若干クセがあるので少し上から塗っていきます。
そして上のオーバーセクションですね。
ウエーブを出したい位置から薬剤を塗布していきます。
アイラインに向かって前上がりになるようなイメージのラインですね。
こういう事もお客様に伝えながらやることで、その美容師さんの付加価値が高まると思いますし、伝えるってすごく大事なことかなって僕は思ってます。
サイドは2セクションでいきます。
動かす場所はオーバーセクションとして分け取ります。
下のセクションは、サイドバングの毛が毛先ワンカールしてサイドに繋がるところから塗布します。
ただ、根元にクセが強すぎる人に関しては、ここまで巻き込んじゃうと結構クセが出過ぎちゃう可能性があるんです。
根本をストレートにしない場合は、ライン設定は低めにしといてあげた方がいいかなと思います。
オーバーセクションも一緒です。
前髪にも塗布してロッドを巻いて、もみあげも可愛くなるように細めのロッドで巻いていきます。
薬剤の匂いもそこまで強くなくて、そこまで配慮して作られていてすごくいいなって思います。
塗布が終わったら
ここで軟化チェックをします。
毛束を少しだけ取って細いロッドにくるくる巻きつけます。
普通だとピンってなるんすけど、ちょっと軟化しはじめてるのでペタッと貼り付きますね。
ではこれで時間を置いていきましょう。
四方田
ホットパーマ(デジパ)のお客様は最近増えてますか?
藤原さん
増えてますね。
最近はお客様がだんだん認知してきてます。
パーマは、お客様の感動具合がすごいんですよ。
今までよりも癖だったりボリュームダウンだったりお客様の悩みを解決できるので、今身に付けられるとすごくいいと思いますね。
四方田
今のタイミングだからこそ勉強し直すとめちゃくちゃいいですよね。
藤原さん
そうですね。
チェックは7分です。
パーマのロッド径が綺麗に出てればバッチリなので、これで流しましょう。
今日はライブなので加温して7分でチェックしていますが、通常は自然放置で10〜12分くらい置くことが多いです。
流す時に、資生堂プロフェッショナルさんの「サブリミック」というヘアケアを使っていきます。
世界変わりますよ〜!普通のトリートメントじゃないです!
資生堂プロフェッショナル ヘアケア
ホットパーマの巻き方
ではパーマを巻いていきますね。
このハチの幅を広く取れば取るほど頭が大きく見えるので、あくまでも取りすぎないよう、このモデルさんだとこのラインぐらいです。
基本カットは前上がりにしてるので、少し丸さをつけながらブロッキングを取っていきます。
あとは、ぼんのくぼで分けて3セクションですね。
束の厚みを見ていただきたいんですけど、コテ巻きしたときの毛束のイメージを持ってアンダーセクションは3本でいきます。
カットラインに合わせて根本から優しくシェーピングします。
毛先巻きで、22ミリです。
ほど良いテンションで巻いていきます。
ハイダメージ毛に関しては、テンションをかけてしまうと毛先がぐっと入っちゃったりとか痛みが生じちゃうので、ノンテンションがいいと思いますよ。
ミドルセクションは24ミリです。
ポイントは、毛量を均等にしてあげることですね。
大体のスタンダードは、量が少ない方だったら6本、ベーシックは大体7本ぐらいです。
ゴムかけにもポイントがあって、機械のコードの事と髪の負担も考えて一応3個のあや掛けがおすすめです。
巻き終わったらタオルを下からタオルターバンみたいなかんじで巻いて、熱くならないようにします。
そのあと前髪はオレンジで、1.3回転ぐらいですね。
77度で、時間は12分置いていきます。
前髪の方は毛量が少ないので、6分放置でいきましょう。
おすすめの薬剤選定の仕方
今日のドライカットでスライドを入れる際に毛先を取らせてもらってたものです。
それを12ミリで巻いて左から順にS・M・Fでパーマをかけてみて、どの薬剤が髪の毛に一番合うかなっていうのをチェックしたんですよ。
そのときにやっぱりSの出方が一番良かったんです。
Mも出てるけど、ちょっとウェーブがかかりすぎちゃってて軟化しすぎてるし、Fに関しては過軟化ですよね。
「何の薬剤使えばいいかわからない」となると思うんですけど、こうやって事前にチェックすれば失敗も防げるし、お客様に対して何の薬剤が一番合ってるのかって自分も安心できます。
あとお客様にもこれを見せると、こんなことをしてくれるんだ!ってなりますし、お客様も安心してくれるので、これはすごくおすすめしますね。
第1剤 健康~ローダメージ毛用
(医薬部外品) 400g
前髪のブローとアイロン、バックのチェック
前髪をチェックします。 このぐらいかかってればいいかな。
これで一度、ツインブラシでブローをします。
デジタルパーマで曲げておいたものを、ツヤを出してクセを伸ばしながら、なりたいカールへ導くような部分です。
このあとアイロンです。
内側だけ癖がある部分はこの質感だと160度だと若干うねってくると思うので、180度で若干硬めに作ってあげた方がいいと思います。
しっかりテンションをかけて、根元からしっかりアールをつけます。
その次の表面は170度ですね。
あまり何度も通したりとかすると、今度は硬くなりすぎて逆にふんわり感が出てこなくなるので、そこだけ注意は必要かなと思います。
サイドバングは斜めスライスを取って、冷ましながら外に落とす感じですね。
もみあげは160度です。
温度が低い方が髪が柔らかくうごきますよ。
前髪はこんな感じで、若干アールが強めです。
ここでバックもチェック入ります。
弾力で帰ってくるときにロッド経がきれいに出ればOKですが、もう少しですね。
パーマ剤はもちろんいいんですけど、サブリミックのおかげでツヤが既に出てますね。
2液とチェック
もう一度チェックしましょう。
若干毛先がダレているのがわかりますかね。
もう少し置いてからドライヤーで冷やすクーリングをして、2液のブロム酸にいきます。
もしも塗布前に汗をかいたりして癖が戻ってきていたら、再度アイロンするように注意してください。
前髪は柔らかくかけていきたいので「クリスタライジング キュール ニュートラライザー エマルジョン」で、後ろはしっかりプリっとかけていきたいので、「クリスタライジング キュールニュートラライザー ローション」です。
もみあげのアイロンも行っていきます。
もし全体を柔らかく大きめのカールで仕上げたい場合なら、ロッドをはずしてエマルジョンを揉み込んだりしても良いですし、仕上がりに合わせた使い分けも可能ですね。
ダレないように2液を付けてからロッドを巻いておいてあげます。
クリスタライジング キュール
ニュートラライザー エマルジョン
第2剤 硬い髪向き しっとりとした仕上がり
(医薬部外品) 400mL
第2剤 細い髪/やわらかい髪向き サラサラとした仕上がり
(医薬部外品) 400mL
韓国風ホットパーマの仕上がり
パーマ仕上がりましたね。
柔らかいですね〜!
もうすでに前髪ももみあげも曲がってていい感じです。
Ammyさんのスーパーアイドル、ちくわちゃん(1歳9ヶ月)もずっと見守ってくれています^^
疑似キューティクルを作ってくれるサブリミックの「ワンダーシールド」っていうアウトバスをつけて、まず根本だけ乾かしていきましょう
サロン・ホームケア用
熱を加えることによりシールド成分がネットワーク化し、外的ストレス※から毛髪を保護します。
125mL 4,180円 (税込)/レフィル 110mL 3,300円
※シャンプー時の水道水、紫外線、花粉、タバコのにおいなど
※参考小売価格 店舗によって異なる場合があります。
半乾きくらいになったら、「ステージ ワークス バウンシングプライマー」をふんわりしてほしい根本と各セクションに3プッシュずつ付けていきます。
・軟毛にボリュームを与える
・フワッとハリ・コシを感じる仕上がり
・ローションタイプ
150mL/¥2,420 (税込)
一旦コーミングして、量が均等になるように4等分に分けて、中間から毛先まで三回転でくるくると回しながら乾かします。
ドライヤーの熱をいれて、少し冷ましてから手を離すと、熱が冷める時に形がついてくれるんです。
ポイントはもみあげを入れてしまわないことと、手を円柱状に空間を作って乾かしていくことですね。
四方田
硬くないですね!普通の髪の毛みたい!
藤原さん
結構びっくりしますよね。
お客様も、パーマかかってないみたい!とか、あとは前より良くなってる!ってよく言ってくださいます!
四方田
デジパの概念変わりますね!感動!
藤原さん
乾いたら「ステージワークス ニュアンスカールクリーム」を付けます。
毛先までやわらかくしなやかな ウエーブを引き出します
〈おすすめレングス〉 ショート~ロングスタイル
75g/¥1,650 (税込)
このくるんくるんになっている筒状の外周、表面に付ける感じです。
そしたら手ぐしで全体に馴染ませてほぐします。
四方田
艶もあって最高ですね〜!
ちくわちゃん
とってもカワイイです!
藤原さん
完成です!
毛先は2回パーマ履歴がありますが、中間から綺麗にウエーブも出てますね。
カットで毛先の厚みを残しながらハチ周りは抑えて綺麗なシルエットです。
前髪の内側のクセも伸ばしているので、シースルーも出来ます。
アーカイブはこちらから
藤原さんのカットについては、ぜひアーカイブでじっくりご覧いただきたくポイントをまとめました!
・お客様に合わせた「前上がりのライン」の見つけ方+切り方
・頭を小さく見せる+シルエットを綺麗に見せるグラデーションの切り方
・まとまるけど軽い!パーマでも一切パサつかない「スライドカット」のテクニック
藤原さんのような艶々パーマを完成させるためには欠かせないカット技術!
パーマ施術の間でカットについて丁寧に解説くださっているので是非ご覧ください^^
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プロフィール
藤原 駿(ふじはら しゅん)
𝘈𝘮𝘮𝘺 |代表
2023年10月 銀座にてAmmy をOPENし独立。
政府公認全国91名からカミカリスマにも選出。
なみまきパーマ 先駆者として、国内外セミナー講師も務める。
2024年4月頃には Ammy komazawa を駒沢にOPENすることが決定している。
Instagram:@ammyshunfujihara
いかがだったでしょうか?デジパって今こんなに可愛いんだ!というのが正直な感想ではないでしょうか?自然な柔らかさに加えデザインのこだわりが、トレンド感のあるパーマを作る秘訣ですね!藤原さんの繊細な技術に対しての情熱がひしひしと感じられた素敵なライブとなりました!モデルさんもちくわちゃんも可愛い〜〜!