この記事でわかること
・HITA新製品「アルカリコスメ」の特長
・クセ毛の複雑履歴に対しての考え方
・ストレート施術前の毛髪チェックのポイント
・根元と中間〜毛先で状態が異なる髪への塗布の考え方
・ストレート後にカラーを行う際のポイント
・似合わせまで考えた大人世代へのストレート提案
今回の「日本美髪の旅」は札幌へ

今回は、札幌にあるWEEKEND / SALTの久保 慎悟さんのもとへ。
サロンワークで大人世代のお客さまを多く担当する久保さんとともに、HITA新製品「アルカリコスメ」を使ったモデル施術をお届けします。
プロフィール


HITA新製品「アルカリコスメ」とは?
今回使用するのは、HITAから新しく登場する新製品「アルカリコスメ」。
エイジング毛やカラー履歴、ストレート履歴などが混在するクセ毛に対して、毛髪状態を見極めながらストレート施術を行うための新しい選択肢です。

畠山さん
「アルカリ度の数字“6.8”だけで見ると強く感じるかもしれませんが、髪への実反応は従来の製品とは違います。」
アルカリコスメは、アンモニアやアルギニンが主成分として処方されていて、“反応の立ち上がりは早いが、時間とともに、穏やかに落ち着いていく設計”が特長です。
また、グアニルシステイン(アミジノシステイン)の働きもポイントです。
“元気な毛髪には還元作用、ダメージしている毛髪には架橋作用 ”の働きが期待できるという新しい処方で、「待ち望んでいた製品ですね」と久保さんも話しました。

ヒタ APストレート アルカリコスメ 1
〈コスメ系ストレート料/化粧品〉400g
2026年7月9日 発売
(引用:タカラベルモント公式)
モデルさんBefore|「クセ × カラー × ストレート履歴」が混在した状態


〈Before〉
・根元は約6cm伸びていて、顔まわりの白髪が気になる状態
・中間~毛先にはカラー履歴、ストレート履歴、一部ブリーチ履歴がある状態
・髪質はやや硬めで、根元のクセが伸びにくい
毛髪チェック|ポイントは「親水状態」を見る
製品を塗布する前に大切なのが、毛髪チェックです。
畠山さん
「すごくダメージしている髪は水を吸いやすい。まずは親水状態を見ることが大切です。」
まず濡れた状態の髪を手で握り、どのくらい水を含んでいるかを確認します。


今回のモデルさんは、毛先にブリーチ履歴があるものの、濡れた状態でも弾力やハリ感が残っていました。強い親水化は見られなかったため、まずは根元からアルカリコスメを塗布し、毛先は反応を見ながら1液の判断をすることに。
根元から「アルカリコスメ」を塗布。毛先は作用チェックで判断
施術では、まず根元10cmを中心にアルカリコスメを塗布します。

畠山さん
「黒髪部分とカラー履歴部分を、あまり気にしすぎずにオーバーラップして塗布できるのがポイントです。HITAの中でも硬めの粘性で、ウェットでもドライでも塗布しやすいですね。」
これもアルカリコスメの特長のひとつ。従来であれば「カラー部分にオーバーラップしないように」と慎重になる場面でも、アルカリコスメの反応を理解することで、よりシンプルな工程で進めやすくなります。
実際のサロンワークで多い「混在的な毛髪履歴」に対応しやすくなる、新しい1液です。
カラー履歴部分が明るく見えても、すぐに危険とは判断しない
カラー毛にアルカリの製品を塗布すると、アルカリが反応して“一時的に明るく見える”ことがあります。

畠山さん
「一概に“明るくなってきたから危ない”ではなく、髪の強度や状態を見て判断することが大切です」
アルカリコスメは、反応の立ち上がりは早いが、徐々に穏やかに落ち着いていく設計が特長。一時的に明るく見えることは通常の反応です。
しかし、髪がトロットロになってきたり、ビョーンと伸びる状態になってきたりすると危ないので、リブーターセラム Xを上から重ねて塗布して、薬液の作用をおだやかにする必要があります。
どんな時も毛髪の状態をしっかりと見極めながら進めることが大切です。


15分放置後、バック中間部分の頑丈な部分をコームダウンして、うねりが緩和しているかチェックします。
今回のモデルさんのような「波状のクセ」は、とかして伸びていたら基本的にOK。そのまま中間~毛先にもアルカリコスメ単品を塗布して、トータル25分放置で流します。
※今回のモデルさんは一部ブリーチ履歴がありましたが、毛髪状態を確認したうえで施術判断を行っています。ブリーチ履歴のある髪への「アルカリコスメ」単品使用を推奨する内容ではありません。
中間処理でアイロン前に髪を整える
作用チェック後は、中間水洗へ。

畠山さん
「APトリートメントモア 4を水で10倍希釈し、“1液の水洗前”に塗布するのがおすすめです。」
アルカリ反応している状態に酸性の処理を重ねることで、毛髪が保水されキュッとしまった状態になるので、ドライやアイロンに入りやすい状態に整えられます。
アイロン前の土台づくり。中間処理とカットで質感を整える
その後は、久保さんによるカット。カットをこの段階で行うことで、仕上げを想定したアイロンワークが可能になります。

その後、中間処理としてセラムミルクを塗布。
セラムミルクには、エルカラクトン*1やトステア*2、トレハロースなどが配合されていて、髪の質感を整える処方になっています。毎日のホームケアとしても使用でき、施術後のまとまりや手触りの維持をサポートすることが目的です。
*1:γ-ドコサラクトン *2:アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム

ヒタ セラムミルク
〈ヘアトリートメント〉100mL/¥3,520
※価格はメーカー希望小売価格(税込)です。
2026年5月20日 発売
(引用:タカラベルモント公式)
その後は全体をアイロン。

久保さん
「アルカリコスメは特に、アイロンを入れたらクセがスパーンと伸びる感じがして、アイロンワークが簡単に感じますね。」
カラー|ストレート後はカラーでやわらかさをプラス
2液を必ず終えてから、ウェットでオンカラー。根元にはグレイカラーの edol qon(エドル クオン)を使用しています。

〈カラーレシピ〉
根元/エドルクオン PBe-8q 単品
中間〜毛先/エドル FP-7 : エドル IV = 1 : 10%
OXはすべて6%
ピンク系は発色スピードが穏やかなため、時間差を考えて毛先にも早めに塗布。ストレートとカラーを同日で行う場合は、トータルの施術時間が長くなりやすいため、工程ごとの無駄を減らすことも大切です。
久保さん
「顔まわりはお客さま自身が一番気になりやすい部分。優先順位をつけて塗布することが大切です」
ストレートは“真っすぐにするだけ”ではなく、似合わせまで考える
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ストレート施術においても重要になる「似合わせ」について、JTMA 日本トータル似合わせアドバイザー (@jtma.japan)の代表理事を務める久保さんが、今回の仕上がりをもとに解説しました。
久保さん
「今回のモデルさんは、直線的なボブにピンク系カラーを合わせることで、クールになりすぎず、やわらかい印象に。ストレートも自然なフォルムに整えることで、デザイン全体のバランスを取っています。」
ストレート施術は、クセを伸ばすことだけが正解ではありません。
お客さまが気にしているのは、クセそのものではなく、広がりやボリュームかもしれません。顔立ちや骨格、髪色、質感、来店周期まで考えながら、どのくらい自然に整えるかを見極めることが大切です。
新製品「アルカリコスメ」単品の仕上がり
〈Before ⇨ After〉



久保さん
「この履歴でワンカップ(アルカリコスメのみ)で塗布するっていうのは、大丈夫かな?と思ってしまいましたけど、むしろいい!アルカリコスメ、想定よりもいいですね。」
畠山さん
「製品スペックの数字だけで見ると心配してしまうかもしれませんが、成分一つひとつを理解していくと、髪の毛への実反応も読めるようになります。仕上がりは当然ながら、カラーへの影響が少ない面でも、美容師さんもお客さまからも選ばれる製品になると思いますね。」
まとめ|HITA新製品「アルカリコスメ」は、複雑な履歴毛への提案の幅を広げる選択肢に
今回のような大人世代の髪には、エイジングやクセ、カラー履歴やストレート履歴など、さまざまな状態が重なっています。だからこそ、ストレート提案に迷う美容師さんも少なくありません。
HITA新製品「アルカリコスメ」は、こうした複雑な履歴のある髪にも、状態を見極めながら向き合うことで、提案の幅を広げやすい製品です。
クセを整えることは、お客さまの毎日の扱いやすさや気持ちに寄り添うこと。「アルカリコスメ」の特長を理解することが、大人世代のお客さまへ安心して提案するための一歩になるでしょう。
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FAQ
Q. HITA新製品「アルカリコスメ」はどんな髪に向いていますか?
A. クセ毛で、黒髪部分とカラー履歴のある部分が混在している髪、特に、クセ部分の途中からカラー履歴があるような髪に対して提案しやすい製品です。
Q. 複雑な履歴のある髪に使用するときのポイントはありますか?
A. 施術履歴だけで判断せず、現在の毛髪状態を見極めることが大切です。根元・中間・毛先でクセの出方やカラー履歴、ダメージ状態が異なる場合は、親水状態や弾力、ハリ感を確認しながら、塗布範囲や放置時間を調整します。
Q. 毛髪チェックでは何を確認すればいいですか?
A. 濡れた状態での親水状態、弾力、ハリ感を確認します。水を吸いやすい髪は作用が進みやすいため、慎重な判断が必要です。
Q. ストレート後にカラーをしても大丈夫ですか?
A. 髪の状態や施術設計によります。ストレート後にカラーを行う場合は、髪の状態を見ながら製品選定や塗布順を調整することが大切です。必ず2液の塗布後にカラーを行ってください。
HITAの紹介

HITA アクティブ プレックス ストレート
毛髪の質感・ツヤ・潤いを高めて ヘアデザインのベースをつくり、やわらかく伸ばす髪質ケアストレート*メニュー
*潤いで髪の手触りをやわらげ、ツヤを与えること
ヒタ APストレート EXハード 1〈医薬部外品〉
ヒタ APストレート ハード 1〈医薬部外品〉
ヒタ APストレート ハード 2〈医薬部外品〉
ヒタ APストレート コスメ 1〈化粧品〉
ヒタ APストレート アルカリコスメ 1〈化粧品〉
ヒタ APストレート 中性コスメ 1〈化粧品〉
ヒタ APストレート 酸性コスメ 1〈化粧品〉
ヒタ APストレート コスメ 2〈化粧品〉
ヒタ リブーターセラム X〈ヘアトリートメント〉

HITA アクティブ プレックス トリートメントモア
髪質ケア*を、思い通りに ツヤとやわらかさが続く、 クセ毛対策5ステップトリートメント
(引用:タカラベルモント公式)
*潤いで髪の手触りをやわらげ、ツヤを与えること

HITA ホームケア
クセ毛特有の乾燥・広がり・熱ダメージを潤いとやわらかさでおさめて、毎日の心地よさをつくる美髪ケア
ヒタ シャンプー
ヒタ トリートメント〈ヘアトリートメント〉
ヒタ オイル〈ヘアトリートメント〉
ヒタ セラムミルク〈ヘアトリートメント〉
(引用:タカラベルモント公式)
複雑な履歴を持つクセ毛に対して、毛髪診断から薬剤塗布、カラー、似合わせまで一連の考え方が学べる内容でした。HITA新製品「アルカリコスメ」の特長を知ることで、難しい履歴のお客さまへのストレート提案の幅が広がりそうです。








