【この記事でわかること】

SNS時代に選ばれる美容師とは、技術力だけでなく、自分らしい世界観や発信力、お客様に安心して任せてもらえる関係性を持つ美容師です。りあんさんの発信から見えてくるのは、“好き”をヘアデザインに変換し、来店後の技術で信頼につなげることの大切さでした。

 

この記事では、以下の内容を紹介します。

・SNS時代に選ばれる美容師に必要な考え方

・美容師がSNS発信で大切にしたいポイント

・“好き”をヘアデザインや集客につなげる方法

・お客様に安心して来店してもらうカウンセリングの工夫

・AI時代に美容師が磨くべきリアルな技術力

 

ALLY TOKYO りあんさんとは?

Instagram:@rian.synthelf

 

ALLY TOKYOは、個性豊かなクリエイターが集まる場所

ALLY TOKYO公式HP

 

ALLY TOKYOは、原宿にあるサロンです。ファッションやアート、海外カルチャーに感度の高い人が集まるエリアにあり、サロンにも幅広いお客様が訪れます。

りあんさんは、ALLY TOKYOについて「かなり個性豊かなクリエイターが集まるサロン」と話します。

スタイリストごとに強みや客層が異なり、ダンサーやアイドル系のお客様、海外からのお客様など、来店される方もさまざま。性別や国籍にとらわれず、誰に対しても開かれている空気感があるそうです。

 

りあんさん

“いつでも味方”みたいな言葉が、すごくぴったりなサロンだなと思っています。ALLYって、麦わらの一味みたいなんです。個性豊かだけど、絶対まとまるみたいな。なかなかないサロンだなと思います」

 

美容師を選んだ原点は、創作と“変わる”感動

りあんさんは、幼い頃からアニメやイラストが好きで、中学・高校時代には、イラストレーターやクリエイターなどの創作に関わる仕事に興味を持っていたといいます。

美容師という道を選んだきっかけのひとつは、中学生の頃に初めて美容室へ行った経験でした。腰まであった髪をバッサリ切ってもらい、自分に似合う髪型に変わったことに大きな感動を覚えたそうです。

 

りあんさん

「髪の毛って、こんなに印象が変わるんだと感じました。そのときにすごく似合う感じに切ってもらえて、その感動が忘れられなかったんです」

創作が好きで、国家資格も取れる。美容師という仕事は、りあんさんにとって“好きなことの延長線上で手に職をつけられる”選択でした。

 

現在のSNSアカウントも、もともとはイラストを投稿していたアカウントだったそうです。アニメやイラストへの熱量は、美容師になった今も、りあんさんの表現の土台になっています。

 

アニメショートが届いた理由。“好き”をヘアに変換するSNS発信

 

りあんさんがSNSで選ばれるきっかけになったのが、自分の好きなアニメの世界観をヘアに落とし込んだ「アニメショート」や「アニメバング」です。

 

スタイリストデビュー直後は、SNSも大きく伸びておらず、予約も思うように入らなかった時期があったそうです。

自分自身の発信でお客様に来店してもらう“自己集客”が求められる環境だからこそ、SNSができないと厳しい。その現実に悔しさを感じたりあんさんは、1ヶ月間、SNS投稿や撮影、夜の練習に徹底的に向き合いました。

 

そこで発信したのが、自分が本当に好きなアニメや2.5次元の世界観を落とし込んだヘアスタイル。TikTokで反応が広がり、夏頃にはショートカットの予約が増えていったといいます。

ただ流行りに乗るのではなく、自分が本当に好きなものをヘアに変換する。そこにある熱量が、SNS越しにお客様へ届いたのです。

 

りあんさん

「物語の主人公とか、キャラクターになれるようなヘアスタイル。やりすぎないけど、現実にいるとしたらちょっと個性的、みたいなラインを意識しています」


コスプレまではいかないけれど、日常の中にキャラクターが存在していたら、きっとこんな雰囲気になる。そんな絶妙なラインが、りあんさんらしい世界観につながっています。

 

SNSで大切なのは、アルゴリズムより“一目で手が止まるビジュアル

 

美容師がSNS発信をするとき、投稿時間やアルゴリズムに意識が向きがちです。

もちろん分析も大切ですが、りあんさんが特に大切にしているのは、ヘアスタイルが綺麗か、可愛いか。そして、一目見たときに手が止まるかどうかです。

 

りあんさん

「TikTokもInstagramも、何気なく流し見できちゃうからこそ、“これは保存しておきたい”“また見たい”と思えるスタイルを意識しています。自分が美容師として見ても、お客様として見ても、絶対に手が止まると思える作品を投稿する。そのために、角度やポーズ、写真の見え方まで細かく研究してきました。」

 

SNS発信で悩む美容師さんにとって大切なのは、「何を投稿するか」だけではありません。

・どんなお客様に届けたいのか
・どんな世界観で覚えてもらいたいのか
・その投稿を見た人が、なぜ保存したくなるのか

そこまで考えることで、SNSはただの投稿ではなく、“選ばれる理由”を伝える場になっていきます。

 

“似合わない”で終わらせない。理想に近づけるカウンセリング

りあんさんのカウンセリングは、お客様の理想を否定せず、その人に合う形で近づけることを大切にしています。

まず聞くのは、お客様がどうなりたいのか。どんな雰囲気になりたいのか。顔まわりで気にしている部分や、逆に見せたいパーツも丁寧に確認していきます。

 

りあんさん

“この長さは似合わない”とか、“ショートは似合わない”で終わらせたくないんです。ショートにもいろいろな形があるし、ロングにもいろいろな形がある。その子に合った長さで、理想の形を似合わせることを意識しています」


特にショートは、頭の形や髪質によって仕上がりが大きく変わるスタイル。だからこそ、持ってきてもらった写真をそのまま再現するのではなく、その人に合うバランスに調整することが重要だといいます。

 

再来店するお客様からは、「友達や家族に褒められた」「スタイリングがしやすかった」という声も多いそうです。

髪を切ったその日だけでなく、日常に戻ったあとも褒められる。扱いやすい。だからまたお願いしたいと思える。その体験が、お客様との信頼関係につながっています。

 

SNSでも来店時でも、安心感をつくる

 

りあんさんの世界観は印象的で、原宿という場所も相まって、若いお客様にとっては少しハードルが高く見えることもあります。

だからこそ、来店前から安心してもらえるコミュニケーションを大切にしているそうです。

 

たとえば、

・SNSのコメントにはできるだけ丁寧に返信する

・高校生のお客様にも「大歓迎」という空気が伝わるようにする

 

そうした小さなやりとりから、りあんさんの素の雰囲気を感じて来店してくれるお客様も多いといいます。

来店中も、たくさん話したい人、静かに過ごしたい人、緊張している人など、お客様によって心地よい距離感は違います。りあんさんは、カウンセリングに入った時点でその雰囲気を読み取り、接し方を変えているそうです。

 

AI時代に選ばれる美容師に必要な、リアルな技術力

SNSやAIの進化によって、美容師を取り巻く環境は大きく変わっています。

AIで作られた画像やノウハウが増えていく中で、りあんさんが大切だと感じているのは、リアルで再現できる繊細な技術力だといいます。

情報を知っているだけではなく、目の前のお客様の髪質や骨格、理想に合わせて、実際に形にできること。その力が、これからの美容師にとってより重要になっていくとりあんさんは話します。

 

SNSで見つけてもらい、来店後に技術で信頼してもらう。その両方がそろってはじめて、“またお願いしたい”につながっています。

 

好きなように生きる。トレンドを作り続ける美容師へ

りあんさんらしさを一言で表すなら、「好きなように生きる」

自分の趣味や価値観を大切にし、自分自身が幸せでいること。それが、お客様を幸せにすることにもつながると考えています。

 

りあんさん

「自分が幸せになっていないと、人のことを幸せにできないと思っているんです。だから、自分の大切にしている趣味や、外せないところは守り抜いています」


今後は、アパレルブランドやメーカー、コスプレイヤーとのコラボ撮影、海外での仕事、ヘアショーへの挑戦など、美容室の中だけに留まらない活動にも意欲を見せています。

 

そして美容師としての目標は、トレンドを作り続けられる美容師になること。好きなものを深め、ヘアに変換し、SNSで届ける。そして、リアルな技術でお客様の理想を叶える。

りあんさんの歩みは、SNS時代に“選ばれる美容師”になるためのヒントを教えてくれます。

 

FAQ|SNS時代に選ばれる美容師になるには?

ーーSNS時代に選ばれる美容師とは?

技術力だけでなく、自分らしい世界観や発信力、お客様との関係性づくりまで含めて「この人にお願いしたい」と思ってもらえる美容師です。

 

ーー美容師がSNSで発信するときに大切なことは?

投稿時間やアルゴリズムだけにこだわるのではなく、一目見たときに手が止まるビジュアルや、保存したくなる印象的なスタイルを作ることが大切です。

 

ーー美容師がSNSで集客につなげるには?

自分が得意な技術や好きな世界観を明確にし、届けたいお客様に伝わるビジュアルで発信することが大切です。投稿を見た人が「この人にお願いしたい」と感じられるよう、技術・世界観・人柄が伝わる内容を積み重ねていきましょう。

 

ーー若手美容師が自分の強みを見つけるには?

まずは、自分が本当に好きなものや大切にしている感性を見つめ直すこと。その“好き”をヘアデザインや発信に落とし込むことで、自分らしい強みとして届きやすくなります。

 

ーーAI時代に美容師に必要なことは?

AIやSNSを活用する力に加えて、目の前のお客様に合わせて再現できるリアルな技術力が重要です。

 

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まとめ|選ばれる美容師とは、“好き”をお客様の価値に変えられる人

 

SNS時代に選ばれる美容師とは、ただ技術が上手いだけの人ではありません。

自分の好きなものを深く理解し、それをヘアデザインとして表現し、お客様にとっての価値に変えられる人。

 

りあんさんは、好きなアニメや2.5次元の世界観をヘアに落とし込み、SNSで届けることで、自分らしい強みを築いてきました。

自分らしさを磨き、発信し、リアルな技術で形にする。

その積み重ねの先に、“この人にお願いしたい”と思われる理由が生まれるのかもしれません。

 

EDITOR’S REVIEW

SNSで何を発信すればいいのか、自分の強みをどう見つければいいのか。そう悩む美容師さんにとって、りあんさんの歩みはひとつのヒントになると感じました。大切なのは、誰かの真似をすることではなく、自分が本当に好きなものを深め、目の前のお客様にとっての価値に変えていくこと。“好き”を技術と発信で届けることが、これからの時代に選ばれる美容師への一歩になるのかもしれませんね。