“もっと自由に、自分らしくありたい”美容師さんへ

パリと東京。

離れた場所で活動してきたKanakoさんとTAKAIさん。

二人の歩みの根底には共通して「自分らしく表現する」という想いが流れています。

 

そんな二人は、2023年に「undercurrent(アンダーカレント)」をオープン。

ただ髪を切りメイクをするだけでなく、“人が集まり支え合う空気”が漂っているサロンです。

 

「自分らしくどう生きるか。」

 

その問いに向き合い続ける二人の言葉達は、迷っているあなたの背中をそっと押してくれるはずです。 

プロフィール

Yoshida Kanako(ヨシダ カナコ)氏

Instagram:@canakoxx

undercurrent|代表 / メイクアップアーティスト

高校時代のアメリカ留学をきっかけに自己表現の魅力に惹かれ、専門学校卒業後、21歳でロンドンへ。以降メイクアップアーティストとしてパリと東京を行き来しながら、ファッションブランドのショー、ビューティー撮影、女優のメイクを担当。“自分らしく生きる”を軸に、国境を超えて活動の幅を広げている。

TAKAI(タカイ)氏

Instagram:@rr_takai_

HP:Hair Stylist TAKAI

undercurrent|代表 / スタイリスト

高校在学中から美容学校へ入学し、卒業後すぐに現場へ。Jacques Dessange、studio Vでヘアスタイリストとしての経験を積み、その後Hair Stylist KANADA氏へ師事。セッションワークを学ぶ。技術と感性を探究し続け、2023年にサロン「undercurrent」をオープン。

Kanakoさん:海外で見つけた「自由に生きる」ためのメイク

 

――メイクアップアーティストになるまでの経緯は?

大阪の専門学校を出て21歳でロンドンへ。パリにも少し滞在し、25歳で東京へ来ました。そこでヘアメイクの加茂克也氏に出会い、20代はほぼチームで行動。自分の仕事をしながら年2回ほどパリに同行し、海外の現場に触れる機会が自然と増えていきましたね。 

 

――海外を意識し始めたきっかけは?

高校時代のアメリカ留学です。地元を出たくて受験した高校に落ち、母に勧められて一年間アメリカへ。17歳のその一年が、初めて世界が広がった瞬間でした!

 

 
 
 
 
 
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―― 現在の活動について

30歳で“この先どう生きたいか”を考え直し、31歳で再びロンドンへ。2年後にパリへ移り、今は6年目。

日本を出て8年、ファッションブランドのショーや雑誌、ビューティー撮影、女優さんのメイクを、パリを東京を行き来しながら活動しています。

TAKAIさん:美容師としての“原点”と探求

ーー美容師を目指したのはいつから?

高校生の時、友達の髪をよく切っていました。大学に進むイメージはなく、“作る仕事なら髪だ”と思い、高校に通いながら通信教育で美容師免許を取得。早く働きたい気持ちが強かったですね。

 

ーー卒業後すぐ就職?

ヘアースタイルブックを片手に「あ」から順番に片っ端から美容室へ電話し、「し」で Jacques Dessange(ジャック デサンジュ)に出会いました。パリ本店を持ち、当時パルコに入っていたサロンで働けることになり、美容師としての生活が始まりました。

ーーセッションワークへ進んだ理由は?

早く働き始めたぶん、飽きるのも早くて(笑)。21歳でスタイリストになったものの、店を持つ未来には惹かれず一度美容師を離れました。その後いろいろなアルバイトを経験して、やっぱり自分には美容がしっくりくると再確認しましたね。

 

その後美容師へ戻って、師匠・KANADAさんに出会い、セッションワークを学びたくてアシスタントにつきました。技術も感性も厳しく教わり、その後独立。

少ししてKanakoと出会い、今につながっています。

 

 
 
 
 
 
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苦悩と成長──二十代での“手探り”が今をつくった

Kanakoさん 

二十代は本当にしんどい時期でした。

師匠もおらず、失敗の仕方も避け方も誰も教えてくれない。出すものすべてが評価に直結するのも怖くて…。

でも発信しなきゃ仕事は来ない。だから会いに行って、ぶつかって、体験して、整理して――泣きながらブログを書いたこともあります。

あの時期があったから、今は全部楽しい。好きなことを仕事にして、自由に働けています。

 

TAKAIさん 

お金もなく、家族にも理解されず、孤独でした。でも“やれることはある”と思って、とにかく自分で動くしかなかったですね。

二十代の苦労があったからこそ、今はしなやかに、自由に働ける。

人の目を気にせず自分の筋を通し、仲間やお客様と信頼関係を築けています。

ふたりの出会い──「水面下でつながる縁」

―おふたりの最初の出会いは?

TAKAIさん  

2014年ですね。Kanakoが展示していたギャラリーにたまたま入って、少し話したのが最初でした。

 

―その後の関係について教えてください。

Kanakoさん

頻繁に会うわけじゃなかったけど、パリや東京でなぜかまた会うんですよね。仕事で一緒になったり近況を話したりしているうちに、自然と信頼みたいなものが積み重なっていきました。

undercurrentの誕生と理念──“生き方”でつながる美容室

 
 
 
 
 
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―― 「undercurrent(アンダーカレント)」をオープンするきっかけは?

TAKAIさん 

サロンを一人でやっていたんですが、Kanakoが髪を切りに来たとき「一緒にサロンをやろう」と声をかけてくれて。そこから物件探しが始まり、2023年1月末にオープンしました。

 

undercurrentは、生き方の共有が軸です。

固定的なサロン像を押し付けない働き方を目指しました。

 

業務委託でも単なる面貸しではなく、コミュニケーションを大切に関わる。美容を通して人と人が繋がり成長し合える場にしたいと思っています。

――“undercurrent”という名前の由来は?

TAKAIさん  

大切な出会いとか出来事って、直接的ではなくてもずっと続いてる感覚があって。

「東京」とか「パリ」とか場所や距離を超えて精神的に繋がっている、そんな想いを込めて「アンダーカレント(undercurrent):水面下の流れ)と名付けました。

 

―― このサロンで大切にしていることは?

Kanakoさん

それぞれが自立しながら尊重し合えること

一人ひとりのいろんな“色”があって、お互いの生き方を認め合いながら、美容を通して幸せや影響を共有できる場所でありたいですね。

美容業界へのメッセージ──“自由に生きること”を肯定する文化へ

ーー 今後の展望や伝えたいメッセージは?

TAKAIさん 

私たちは“美容室の形”にこだわっていません。カフェでもギャラリーでも服屋でもいい。

大事なのは、人がつながり、生き方を共有できること。

 

挫折も変化として受け止め、自分の生き方を大切にしながら自由に楽しむ。

そして他人ともきちんと関わること。

美容師だから、美容室だからと固定される必要はなく、押し付けもしない。

 

いろんな色の人が集まり、お互いを尊重し、ときには導き合える――そんな場をつくるのが私たちのスタイルです。

 

誰もが自分の生き方を肯定できるよう、変化を受け入れる文化を少しずつ広げていきたいですね。

まとめ

お二人の言葉に共通するのは、「美容=生き方」という考えでした。

 

美容室という枠に縛られず、人と人がつながり生き方を分かち合える。

迷いや不安も、挫折ではなく変化として受け止め、前に進む力に変える。

 

お二人はこれからも、新しい時代の美容師像を描き続けています。 

 

 
 
 
 
 
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undercurrent

東京都 渋谷区 鶯谷町2-9 クレセール代官山1F

Instagram:@undercurrent_hairsalon

 

EDITOR’S REVIEW

お二人の話から、『美容は人の生き方そのもの』という想いが伝わってきます。固定概念に縛られず、自分らしさで楽しむことを大切にしながら歩む姿に、自然と励まされる方も多いのではないでしょうか。「undercurrent」は、その価値観で多くの方々の人生に勇気を与える場所だと感じました。お二人の今後の活躍がとても楽しみです!