前回の記事はこちらから▷▷寿命が縮まる⁉海外セレブ御用達の髪質改善「ブラジリアン・ブローアウト」の秘密。日本で禁止されるのはなぜ?

 

ブラジリアン・ブローアウトに含まれる超有害な物質って?どうして危険なの?

アメリカを中心に行われている髪質改善、ブラジリアン・ブローアウト。そこに含まれる超有害な物質は、ズバリ「ホルマリン」です。

ホルマリンには生物の腐敗を阻止する働きがあります。生物の細胞に浸透することで、分子中のアルデヒド基がタンパク質のアミノ基に結合し、タンパク質が凝固するためです。同じく毛髪もタンパク質でできているので、ホルマリンを使用することで傷みを防ぐことができると考えられたのです。

つまり、生物のタンパク質を固める作用を毛髪に応用したのがブラジリアン・ブローアウト、ということなんですね。

 

ホルマリンから発がん性物質が…⁉

ホルマリン自体有害だとされていますが、これは「ホルムアルデヒド」という物質の35%水溶液。そのため、気化するとホルムアルデヒドになります。そしてこれがなんと発がん性物質なんです…!

※WHOの下部機関である国際がん研究機関により、発がん性があると警告されています。

では気化させなければいい話ですよね。しかしブラジリアンブローアウトでは、薬剤を髪に塗布したあと、高温のアイロンを通してストレートにするという工程を踏みます。そのため、薬剤は高温のアイロンによって蒸発し、ホルムアルデヒドが発生してしまうのです。

 

黒木さんに聞いた、ブラジリアン・ブローアウトが引き起こす現状

そんな危険物質を発生させるブラジリアン・ブローアウトですが、日本ではその危険性から禁止されています。では、それが行われている海外ではどのような事態になっているのでしょうか?

かねてよりブラジリアン・ブローアウトの危険性を訴える、シャウルデッサンの黒木利光さんにお話をうかがいました。

画像提供:黒木さん

――ブラジリアン・ブローアウト、危険なのになぜなくならないのでしょうか?

黒木:高濃度のホルムアルデヒドを発生させるから、精神がこわれてしまったりだとか、体調が悪くなったりだとか、施術する側も危険ですよね。でも、お客さんはそれじゃないときれいにならないと思ってやってほしいって言うから、やるみたいですよ。だから人によってはガスマスク付けてやるみたいです。

海外でブラジリアン・ブローアウトしてきたよって人もいますけど、まじで危ないですよね。でも、みんなそれをしてでもきれいになろうとしてるんですよ。

それこそ黒人さんとか結構早く亡くなる人多いでしょ?黒人の有名な歌手の方とか。あれって、それも一つの原因になってますからね。だからきれいになるっていう思いがすごく強いっていうか、命かけてでもきれいになりたいっていう人がいるんですよね。

命なんかかけなくてもきれいになれる。

黒木:だから僕たちは、「今の時代、別に命かけなくてもきれいになれるでしょ」っていうのをやりたいんですよ。昔は命かけないとできなかったのかもしれないけど、今はそんなことしなくてもできるよっていうのを、やっぱりグローバルにやりたいなーってすげー思ってます。

当たり前にビューティーが手に入るっていうね。そのために僕たちが頑張るべきなんです。できないことをできるようにして、もっと安全な方法はないかって探して、それをエンドユーザーさんに伝える。それが、僕らにできる数少ない世直しっていうんですかね、世の中の役に立つっていうことなのかなと思いますね。

 

EDITOR’S REVIEW

いかがでしたでしょうか??

2回に渡ってお届けしたブラジリアン・ブローアウト。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、どれだけ危険で、そしてなぜ多くの人がいまだに施術を受けているのか、お分かりいただけたでしょうか。
黒木さんのおっしゃるように「ヘルシーにビューティーが手に入る」世の中にするためにはどうすればよいのか、日本だけでなく世界にも目を向けられると良いですね。

 

今後もコラムでは、知っておくと明日から何かが変わるかも?な知識を分かりやすく発信していきます!ぜひチラッとのぞいてみてください👀