スペシャルゲストのご紹介
島崎さんプロフィール
画像提供:島崎さん
恵比寿の(株)F.PARADE ASHIONで代表を務める島崎涼太(しまざきりょうた)さん Instagram(@ashion_ryota) シルクブリーチ考案者でエアタッチデザインや外国人風カラー、バレイヤージュが得意で、ヘアキャンプなどでセミナー講師としても活躍されています。 Instagramを通して憧れの方と出会い自ら学んだり研究を重ねて身に付けた技術や知識を、そのInstagramを使って向上心のある美容師さん向けに発信されています。
高島さんプロフィール
画像提供:高島さん
ROIS 表参道で店長を務める高島一誠(たかしまいっせい)さん Instagram(@issei_takashima) 2021年12月にROIS表参道に参加し自分の得意なブリーチカラーを中心にカラーを楽しむ為に必要な事を全国の美容師さんにわかりやすくSNSから発信されています。講師としてセミナーや講習活動など様々な活動を通して技術や知識を伝えています。
12個のお悩みを一挙解決!
薬剤はどうやって使い分けてるんですか
島崎:基本はアクセスフリーと、アリミノ120をメインで使っていて、あとは別途でファイバープレックスブリーチとクレイブリーチ。主にメインはその4種類で使用してますね。使い分け方は弱くじっくり行きたいときはアクセスフリー。時短で早く行きたいときは120とか。あとはそれぞれのスペックに合わせて使い分けます。例えば、ファイバープレックスは大体10分が一番初速が早くて、そこから30分ぐらい経ってくるとリフトスピードが停滞して来ますし、逆にアクセスフリーは初速遅くてぐっといくタイプで、120は一定で上がっていくタイプなので、その髪の毛の状態だったりとか、ダメージレベルに合わせてミックスしたりしています。それぞれのブリーチの特色を理解して選定していく事が多いかなと思いますね。 高島:僕も基本的にはお店のある薬剤が今アクセスフリーと120なんで2種類を使い分けてますね。島崎さん同様で反応スピードとあとはパワーで使い分けてます。ゆるやかに反応させたいときはアクセスフリー。早い方がよければ120っていうパワーコントロールをしてます。
ブリーチ毛にアディクシーのハイブリーチしかなくて、残留を取りたい場合のオキシの手順を知りたいです
島崎:髪の毛のダメージレベルに合わせて3%なのか6%を使うのかを考えます。スピードに違いがあるのでゆっくり進ませていきたかったら3%を使ってじっくり残留部分にアプローチかけていくべきだと思いますし、短時間でリフトさせたたかったら6%2倍で行くべきだと思います。そこに対して、例えばアディクシーのハイブリーチだけだとちょっと強いかなと思った時にはクリアを割ってあげてちょっとパワーを弱めてあげてから追いブリーチで6%2倍とかで、ちょっと強めにして取ってあげるといいかなと思います。もちろん剤のスペックってあるんですけどただ、アディクシーのハイブリーチもパワーはあるので最初は例えば3%2倍か、もしくは髪の毛がそんなにダメージがない状態であれば、3%2倍とかで一回反応させてから、その後6%2倍なりで。アタックしてあげる。もしくは3%2倍でもダメージレベルが怪しいなあとか、ちょっとハイダメージだなと思ったらクリアをベースに合わせて割合考えて。ある程度の健康毛でそんなにダメージがなければ4対1とか3対1ぐらいで。
ブリーチカラーのニーズについてこだわりが知りたいです。
画像提供:高島さん
高島:僕が意識してるのはベースメイクって言われるブリーチのアンダーをいかに綺麗に整えるかっていうところ。今はやっぱり複雑な履歴の時代で、様々な履歴の方が来るので、一番意識している所は一回の来店での履歴の修正はできる限りっていうところですね。あとは次回来店だったりとか、今後のプランをどういうふうに構築して行くかっていうのを、お客様と一緒に相談しながらつくっていくっていうところをめちゃくちゃこだわってます。テクニックの部分も大事なんですけど、将来的にどういうふうになりたいかっていうところで逆算して段取りを組むように心掛けて施術してます。
真っ白にしたい場合は、ブリーチ回数はどうしてますか?
高島:ブリーチって回数っていうよりは時間だと思ってます。時間で言うとショートだと3時間ぐらい。3時間あれば、わりかし明るく白っぽくにすることができるし、ロングでだと時間がかなりかかってくるのでだいたい4時間5時間はかかってくるかな。回数で言うと、1回ブリーチっていうところが90分だとすればロングだと3回とか4回とか。短ければ1回2回とかで真っ白になるぐらいに調節してます。美容師さんなら時間で理解できるようにしておくと、いいかなと思います。 島崎:ちゃんと真っ白にしたい定義をお客さんとマッチさせるってことはすごい大事だと思うんです。でも、基本的には僕も時間ですね。ブリーチmax放置は90分。その後にもう1回ブリーチするかどうするかっていう感じ。真っ白にするんだったら、基本的にも回数を重ねていくしかないかなと思うんで、まず最初ツーブリーチしてホワイトベージュ系をできれば全体的に最低でも18から18.5ぐらい均一に作って、ホワイトベージュ系にして、次の来店時にもうワンブリーチして、19ぐらいまでもっていくような感じにしてっていう感じなので、3回から4回ぐらいブリーチする感じですかね。
補色の比率などカラーをするとき、どのように選定されていますか?
画像提供:島崎さん
島崎:アンダーにそれぞれに合わせて、例えば8レベルから9レベルだったら、例えばオレンジだったらブルーとか。赤だったらマットグリーン、17レベルぐらいだったらパープル、17.5以上はピンクパープルで19ぐらいなったらピンクって感じにして、それぞれもう固定してます。ちょっと補色を5%にしてみようかなとか、10%にしてみようかなっていうのはほぼないです。アンダーで固定しないと、ずれたのかがわかんなくなっちゃうんですよ。
2cmのブリーチリタッチを、一人だとどれぐらいの時間で塗り終わりますか?
高島:40分ぐらいです。 島崎:そのリタッチのベースが何レベルかによって、だいぶ変わってくるなあって。例えば18レベルに対して、リタッチ2cmとかだと40~50分は、1人だとかかるなって感じですけど、17レベルぐらいのリタッチだったら通すだけで20分ぐらいで終わるかな?大体はたぶん40~50分位とかで塗り終わるかなっていう感じです。
バレイヤージュ×ハイライトをするときの、オンカラーの時の手順はどうしていますか?
画像提供:島崎さん
島崎:ハイライトのチップを事前に分けておいて、先にバレイヤージュの影の部分を塗布します。
塗布し終わったら、ハイライトの根潰しをしてハイライト部分に暗い染料が付かないようにホイルを敷いてカバーすると良いです。
根潰ししたらバレイヤージュ部分の毛先を塗布して、最後にハイライト部分の毛先を塗布して、またハイライト部分にホイルを敷いてあげて放置してお流しという手順が良いと思います。
1人塗りの時どこから塗り始めますか?
島崎:僕はバックトップからバッグアンダーまで塗り切ってからフロントトップ→バッグアンダーチェックです。チェックの時はバッグアンダーでも先に塗り終われちゃいます。薬剤をスリーカップぐらいに分けて常にパワーmaxでっていう感じ。グラムは塗布スピードによるんですけど20gぐらいですね。アジアンにオキシ換えてからそれぐらいです。オキシをアジアンに変えてから衝撃でしたね。めっちゃいい。アクセスフリーと120使っているサロンさんは、もうアジアン一択です。 高島:僕もそれめっちゃ思いますよ。塗りやすさもですし、上がり方もですし。あと粘性もちょうどいいですね。今までのブリーチなんだったんだと思うぐらい、アジアンにかえるだけでブリーチのレベルが2,3レベルは上がる。安定するんですね。今すぐ変えた方がいい。感動レベルで使いやすい。
ハイライト部分のオンカラーがうまくいきません。どうしたらいいのでしょうか。
島崎:多分ハイライト部分だけ抜き過ぎてるってことだと思うんです。基本バレイヤージュのベースを作ると、ハイライトのチップのほうが薄くそっちのほうが抜けちゃうんで、少しハイライト部分のブリーチスペックとパワーを少し弱めてあげる感じでしてあげると、いいのかなと。まずはブリーチのベースのところはなるべく均一にしてあげる。ちょっとずれても0.5以内ぐらいにしてあげると上手くいくんじゃないかなと思いますね。もしそのハイライトとか18レベルぐらいだったら、ベースの色味は統一しますけど、クリア比率とかを少し変えてあげたりとか。ハイライトのところは、ちょっと後から塗ってあげるとかしてあげると、いいんじゃないでしょうか。あとは影感のベースが明るすぎるか。ハイライトオンカラーがうまく筋で筋感が出ないのであれば、影比率が高すぎるってことだと思うので。もうちょっと深めにしてあげたら、その影が深ければ深いほど影感が強調されます。
残留が残っている場合、根元のブリーチリタッチがつながっているかどうか見分け辛いです。ワンカップでやって、綺麗にカラーして統一感が出せている方を見ると凄いと思います。
高島:残留が残っている場合、残留しているのは既染部なので根元のリタッチがつながっているかどうかを見ますね。過去にカラーリングの履歴がある場合は、オレンジに抜けてきてることも考えられるので、そういったときはスライスでとって指ではさんで光に透かすんです。すると、透過率でだいたいアンダーが揃ってる、揃ってないかっていうのをみやすくなる。世の中のカラーをやっている人たちが重要だと感じていないのってカラー理論で補正と言われるようなブラウンだったりとか、ベージュのアンダーを整える色を入れてなかったなんですね。だしたい色と補色だけで成立させようとしてしまっていることが結構原因です。なんでそういったところを統一させるためにワンカップであればブラウンだったりとか、ベージュっていうところをミックスしてあげると、思っているよりもなじんでくれる。あくまでブリーチアンダーが重要ではあるんですけど、補正として使うブラウン、アンダーを整えるためのブラウンベージュとかをしっかりと使ってあげることがポイントかなと思います。
ブリーチオンカラークリア比率のコントロールの考え方が分かりません。目安や考え方など知りたいです。
高島:クリア比率は1:1で。2レベルアップ、1対2にしたら4レベルアップって感じです。ただ薄めればうすめるほどアルカリが減るので。目視でアンダーにムラがあるようだったらクリア比率は下げるべきですし、目視でもすごい綺麗な状態だったら、クリアをメインで抜けてあげればいいかなと思います。後はクリアの判断の一つとして17.5以上だったら使う、17.5以下だったらクリアは使わない。っていう感じで考えてます。
ホワイトにしたいというオーダーが難しいです。19レベルまで上げて12bvとスモトパ 13クリアを5倍ぐらいにして乗せるのですが、なかなか白って感じになりません。
画像提供:高島さん
島崎:もっと薄めたらいいんじゃないですね。10倍ぐらい。あと多分シルバーっぽくなりますよね。十倍ぐらいまで薄めてください。19まで上げるスキルがあるんで、簡単だと思います。
高島:僕は真っ白は全部ムラシャンですね。ホワイト作るコツはアンダーを思っている想定よりもあげて。あとクオルシアの紫シャンプーがめっちゃめちゃ調子いいんですね。あれ、めっちゃ白いです。紫シャンプーはめっちゃ塗ってますよ。ウエットのまま行きますね。ただ一点にバッて付いちゃうのが嫌なので毛先からもんで、泡になった紫シャンプーをどんどん行きわたらせていくようにして。ドカッとつけると、ワンポイントだけ紫になっちゃうんでちょっと毛先の方から。根元がやっぱなんか変に入りすぎない程度に揉みこむようにしてますね。
一万人記念ライブに参加してくださった皆さんありがとうございました!視聴者の皆さんからたくさんの質問を下さり大いに盛り上がったインスタライブ。今後もBTは美容師さんたちの悩みを解決するための有益な企画、情報発信を行っていくのでぜひ楽しみにしていてくださいね✨