もう時代遅れ?チラシで美容室のPRをするメリットとデメリット

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最近ではSNSや、ホットペッパービューティーなどのポータルサイトで美容室のPRをすることが主流となっています。そのため、狭い範囲においてしか集客できないチラシでのPR方法は時代遅れと思われがちです。しかし本当にそうでしょうか。そこでここからはチラシで美容室のPRをするメリットとデメリットを見ていきたいと思います。

メリット

 

・美容室から比較的近くにお住いの方に来ていただける可能性がある。

・ターゲットに合わせた配布が可能なため、集客できる割合が高くなる。

・集客効果を検証しやすい。

・美容室の雰囲気がより伝わりやすい。

 

デメリット

 

・印刷代や紙代がかかる。

・ポスティングは手間がかかる。

・労力が必要な割には来てくれるお客様の数が少ないため、費用対効果が悪い。

・チラシのデザインやメニューに魅力がないと見てもらえない可能性がある。

 

魅力的なチラシを作る4つのポイント

 

メリットも多いチラシでのPR方法ですが、もちろんデメリットもあります。特に最近若年層のお客様はネットを経由して美容室を調べたり、予約したりします。そのためチラシがきっかけで来店されるお客様は以前に比べて少なくなってきているかもしれません。ではデメリットを改善するためにどのようなことに気を付けてチラシを作ったら良いのでしょうか。ここからは、魅力的なチラシを作るポイントを4つに分けてお話したいと思います。

 

【印象は秒で決まる!】分かりやすさが重要

これはチラシではなく人を対象にしたときの話ですが、メラビアンの法則では「3-5秒」のうちに第一印象が決まってしまうと言われています。チラシを見る場合、視覚情報のみで判断するため印象が決まる時間はもう少し長いかもしれませんが、多分1分もかからないでしょう。そのため、分かりやすさがチラシを作る上でとても大切です。

こちらのチラシデザインは、チラシ作成会社の「チラサク」のものです。ハサミのイラストが印象的であるため、一瞬で引き込まれます。また、無駄がなくて見やすく、お客様が必要としているメニューや料金などの情報が完結に記載されているため、分かりやすく印象に残るチラシだと言えるでしょう。ではこの「分かりやすさ」についてもう少し詳しく見ていきましょう。

 

キャッチコピーを盛り込みましょう

 

"キャッチコピーは一瞬でそのものの印象を決定する非常に重要なものです。「カッコイイ言葉=キャッチコピー」ではありますが、美容室のウリや雰囲気を無視して作ると逆に印象を悪くしてしまう恐れがあります。そこでキャッチコピーを作る際にも気をつけておきたいポイントがいくつかあります。

まず大前提となるのが、ターゲット層を決めて誰に伝えたい情報なのかということをはっきりさせます。そして次に美容室のウリが一言で分かるような言葉を選びます。 逆に注意しておきたい点は、自分中心になりすぎないことです。お客様に寄り添っていることが伺えないひとりよがりのキャッチコピーではお客様の心に響かないので、言葉選びは慎重に行います。

 

見やすいフォントを選んで統一しましょう

私達は無意識に見た目でその印象を瞬時に判断します。そうなるとチラシにおけるフォントは非常に重要な役割を果たすことが想像できるのではないでしょうか。 ここでは皆さんもよくご存じである「ゴシック体」と「明朝体」の2つを比較しながら見ていきましょう。

 

・ゴシック体…直線的な形。カジュアルで力強く、見やすい。

・明朝体…線の太さが整っていない。フォーマルで洗練された印象。

 

普段よく目にする2つですが、細かい部分まで見ていくと随分与える印象が違うことが分かります。ゴシック体はファミリーで来店されることが多い美容室、明朝体は2-30代のお客様が多く来店される、都会の洗練された美容室のチラシに良さそうですよね。使いたい写真や美容室のイメージ、ターゲット層のイメージに合ったフォントを選んでみましょう。

 

【ターゲット層に合わせる】おしゃれなデザイン

 

続いて重要になってくるのが、おしゃれなチラシデザインです。特に若い女性はおしゃれな雰囲気かどうかで美容室を決めることもあるため、チラシで美容室の印象を与えたいところです。ではどんな点に気を付けると良いのでしょうか。

 

効果的な写真の使い方

こちらのチラシデザインは、印刷の通販業者「graphic」のものです。若い女性がモデルとして起用されているため、来店してほしい客層は「2-30代の女性」だという予想が立てられます。

つまり、美容室のチラシに使う写真も何となく選んでしまっては集客に失敗する恐れがあるのです。

例えば2-30代の方をターゲットにしている美容室なのに、4-50代の方をモデルとして起用してしまうと狙いとずれてしまいます。人でも美容室の写真を使う場合でも、実際やターゲットとあまりにもかけ離れてしまうものであるとお客様をがっかりさせてしまったり、ターゲットとは違ったお客様が来店される可能性があります。お互いにとってのメリットを減らさないためにも「かけ離れすぎない」ということに気をつけて写真を選んでいきたいですね。

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色の使い方も重要!

おしゃれなチラシデザインを作るためには色も重要なポイントになってきます。

例えば、ファミリー層が多く、キッズスペースなども完備している美容室だとポップなカラーを使うと良いでしょう。また、都会の洗練された空間にあり、2-30代のお客様がメインの美容室だとシックで落ち着いたカラーを使うことでより美容室の雰囲気を伝えることができるでしょう。

また、色のトーンを統一することでまとまりのあるものに仕上がります。

 

【お客様目線の情報も】メニューや料金の記載

 

どんなに美容室の雰囲気が分かったとしても、お客様にとってメニューとその料金が分からない状態で来店することはかなり不安なことです。予算内で自分のなりたいヘアスタイルが叶えられるかどうかということを事前にイメージできるだけでもお客様はある程度の安心感を持って来店することができます。 メニューや料金を記載するとどうしても文字が多くなってしまうため、チラシの裏面を使うことも有効的でしょう。

 

【お得感も重要!】クーポンの記載

 

美容室のコンセプトや雰囲気を主に知ってもらうのが主な目的ですが、お客様は価格も重視して美容室を選んでいます。そこで、「このチラシを持っている人限定!〇月〇日までレギュラーメニューからお好きなもの500円オフ!」などの言葉と共にお得なクーポンをつけてみましょう。これを記載することで、今まで気になっていたけどなかなか足を運べなかったという方の背中を押すことに繋がります。

 

初心者でも簡単!美容室のチラシを作れるアプリやサービスをご紹介♪

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ではここからは実際に初心者でも簡単にチラシを作れるアプリやサービスをご紹介します。無料でできるものと、業者に委託するものを2つずつ取り上げてみたので費用や時間などと相談しながら選んでみてくださいね♪

 

おしゃれなテンプレートもある「Canva」

 

Canvaはおしゃれなテンプレートが豊富なことがウリのアプリです。フィルターやカラー、フォントもワンタップで変更することが出来るので難しい操作が苦手な方にもおすすめ!また、ロゴを作ることもできるんです。新規オープン予定の美容室の美容師さんにはぜひ使ってみてほしいです。スマホやタブレットで制作することもできるので、時間がない美容師さんでも隙間時間を使って作ることができるという点も嬉しいですよね。

 

シンプルなデザインが好きな方に「Adobe Spark Post」

 

サッと簡単に作りたい方にはAdobe Spark Postがおすすめ。操作が少ないにもかかわらず、シンプルでおしゃれなチラシデザインを作ることができます。色の組み合わせやレイアウトのパターンが既に用意されているので、レイアウトや配色をどうしたらいいか分からない…という方は特に使ってみてほしいです。 しかしこのアプリはApp Store限定なので、Androidユーザーの方は利用できないので注意が必要です。

 

美容室のチラシ作りが強みの「チラシデザイン作成PRO」

 

初めてチラシを制作する美容師さんには、「チラシデザイン作成PRO」という業者がおすすめ。ただ単にデザインやチラシの制作だけではなく、コンサルも行っているため、相談しながら作っていくことができます。また、美容室のチラシ作成で幅広い実績があるため、手堅く安心して作りたい!という美容師さんはぜひ検討してみてください。

 

キャッチコピーを重視したいなら「チラシデザイン会社」

 

デザインはもちろん、キャッチコピーで新規顧客をゲットしたい!と考えている美容師さんには「チラシデザイン会社」がおすすめ。美容室の印象を大きく決めるキャッチコピーをお客様の視点で決め、そこからデザインを決めていってくれます。チラシの制作料金や、納品方法も選ぶことができるので予算と相談しながら制作できる点も嬉しいポイントではないでしょうか。

 

何となくではだめ!チラシを配る際の3つのポイント

 

チラシを制作した後は、配っていくわけですが、ここでもいくつかのことに気を付けなければなりません。せっかくおしゃれなチラシを作っても配る方法を間違ってしまうと集客は見込めないからです。そこでここからは3点に分けてチラシを配る際のポイントについて見ていきたいと思います。

 

集客したい人数から逆算して、枚数を決めましょう

 

チラシの反応率は、1,000枚配って1人の反応(0.1%)が平均だと言われています。かなり厳しい世界ですが、配る前に現実を知っておかないと配る枚数からミスしてしまい、せっかく作ったおしゃれなチラシが無駄になってしまう可能性があります。そこで、集客したい人数から逆算して配る枚数を決めましょう。 例えば、1,000枚配って2人来たとすると、反応率は0.2%。50人集客したいと考えた場合、チラシは25,000枚必要になります。

 

美容室の近くで配りましょう

 

美容室は都心、地方問わず数が多いため、お客様は基本的に自宅や職場などから比較的距離が近い美容室に足を運びます。そのため、来店してほしいターゲット層に向けて、美容室の近くでチラシを配ることがポイントです。そうすることで美容室を実際に見てもらう可能性が高くなったり、リピート率が期待できたりします。

 

2週間に1度位?チラシを配る頻度を決めましょう

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配る側からすると大変な作業ではありますが、一度配って終わりではお客様に美容室の印象付けをすることができません。美容室自体を覚えてもらうために、「2週間に1度」を目安に「同じ場所に」配ることを心がけましょう。

いかがでしたでしょうか。今回は美容室のチラシを作る際のポイントを戦略的に見ていきました。ただ何となくおしゃれなチラシを作ればいいわけではなく、戦略的に様々な点に注意して作ることでより美容室のウリや雰囲気が伝わることが分かりました。費用対効果があまり良くないように思われがちですが、お客様に積極的にアピールすることができるツールの1つなので、ぜひ以上のことを踏まえてチラシ作りにチャレンジしてみてくださいね♪