【 王道の刈り上げマッシュ 】の巻き方と手順

『メンズワインディングの簡単な考え方』

・巻くのは六角形に考える(センター前後ろ / 各フロントサイド / 各バックサイド)

・どこに何のカールが欲しいのか?という考え方で巻いていく

 

『手順と考え方』

①まずはサイド(耳横のひし形になる部分になる部分)

ここに外ハネが欲しいのか、ゆるいカールが欲しいのか、縦落ちが欲しいのか?で何巻きにするのかを決める。

このブロッキング部を縦半分に分け、今回は根本から2〜3回転捻って巻く。

 

 

②サイドの上のブロック

ハチ周りは張りやすいので所なので、波巻きを入れるとボリュームを抑えつつカールが出せる。

③今回は顔まわりも縦に欲しいのでツイスパで。

 

④顔まわり上のブロックは波巻き。

⑤バックサイド、センターも同様に。

⑥つむじ周りはペーパーで包んで綺麗にねじってから、もう一枚ペーパーを使用してツイスパを巻く。

つむじ周りがこの巻き方だと、毛先がはねてひし型のシルエットになる。

ここはボリュームが出るように巻きたい部分。

 

⑦巻き終わり 

 

『波巻きのやり方』

・逆巻き → 内巻き → 逆巻き → 内巻き

・ゴムを止めるのは隣接する位置で大丈夫だが、髪のダメージによって弱くしても良い。

※ 今回ライブにも参加いただいているfifth 佐須 勇悟さんのInstagramより

 

◉マッシュパーマの構成の考え方

〈 落ちる所の毛先をイメージ 〉

・アンダー = 質感

・ミドル ボリューム = 調整

・トップ = 動き

 

今の需要は"波巻き"が多いが、トップの巻き方はなんでも◎。 

 

◉7分放置チェック+5分+1分

今回の放置タイムです。

内田さんのナチュラルなパーマは、このくらいの軟化のタイミングで流すそうです。

(リッジが出過ぎず、毛先がはねてるくらいが内田さんは好み) 

 

◉水洗・2液

クリームは流れづらいので必ずシャンプー台で。

1本ずつ触りながらぬめりが残らないように流す。

2液は過水。

 

◉ロッドアウト

お席で綺麗に外してあげ、流す前にアフタークリームを塗布。 

 

◉ウェットの仕上がり

トップにしっかりとリッジ、ミドルはボリュームが抑えられ、 アンダーは外ハネです。

ドライヤーの中風〜強で根本の生えぐせを取るように軽くドライ。 

 

◉スタイリング

大切なのは揉み込み。

①アウトラインからしっかりと全体に均等に馴染ませる。

トップにつきすぎると重くなるのでアンダーはめくって下から放射線に散らして土台を作る。

②ミドルはボリュームを整えながらツイスパを出す。

③トップの縦落ちの部分でハネ感とボリューム感を出して完成。

 

ライブを通してのメモ必須ポイント!

ここからは全体を通して話されていた考え方のまとめです。

他のパーマを巻く時にも、とても参考になる内容です!

 

◉クリームパーマの良さ

・柔らかさが出る

・髪のダメージに対して塗り分けられる

・失敗しにくい

 

◉これができればOK! マッシュの基本の巻き方

・アウトライン=一周前上がりに

・顔まわり=縦落ちのベース

・ミドル=波巻きでボリュームを抑えて外ハネ

・トップ=縦落ちでなおかつボリュームが出るように 

 

◉薬剤による質感の違い(内田さんの実感)

[ リキッド ] パキッとした質感(ツイスパ◎)

[ クリーム ] 柔らかい質感(波巻き)→ クレパスも付かず、アシスタントも失敗しずらい。

(波巻きをリキッドでやるとパキッと出てしまうのでクリームが好き。)

 

 

今回の施術で使用されている物

薬剤:フィヨーレ SC:RC = 1:1

ゴム: ニューエバー プロピット輪ゴム14 31mm 

ターバン :パーメイト使用 減力剤:フィヨーレ 

プロテクト2番

スタイリング剤 :レタッチさんのウェーブ(fifthさん共同開発)→ 馴染みやすく、ツヤ感・持続力もあり

 

 

質問 Q&A

――Q. ツイストは何回転など決まりはありますか?

A. 特に決まりはないですが、出したい面が波巻き主体であればスパイラルでもあり。

カールを弱めたい場合は根本を1回転ねじって、中間から面で出るようにすれば

上の波巻きと下のツイスパとの差がでにくいです。 

 

――Q.薬剤はアルカリですか?

A.今回はアルカリです。

ブリーチ毛には酸性で当てるが、波巻きはゴム圧で当てるのでブリーチ毛には負担が強いです。

ブリーチ毛には、毛先巻きのスパイラルが綺麗に出るのでおすすめですね。

 

――Q.波巻きはセニングがたくさん入っている方でもできますか?

A.毛先が軽すぎるとはねちゃうので、下1本目を巻かない、ベースカットで厚みを持たせるなど工夫します。

 

――Q.リキッドで波巻きはしないですか?

A.個人的な好みで柔らかい質感を出したいのでクリームがいいです。

クリームで巻いた波巻きの根本部分に、 リキッドをスプレイヤーで塗布してリッジを出したりはします。

 

――Q.クリープはしますか? 

A.6〜7割で水洗して5分クリープすることが多いですね。

加温は基本的にはしないが、ラップを5重にしたりしてなるべく保温はします。

 

――Q.ロッド選定はどう考えてますか?

A.波巻きの場合だったら、毛先が1回転以上入る上でなるべく太いロッドにします。

 

――Q.ペーパーを2枚使う理由は?

A.2枚使うと毛先を捕まえれるので綺麗に出る、 無造作にでてもいいところは1枚にしています。

(ロングペーペーパーなら1枚でもOK。)

 

――Q.軟化チェックは大体何分ですか?

A.多くは1回目は7分くらい。

根本、毛先が入っているのが?を見て、既に毛先にパーマ履歴がある場合は、

水洗後毛先のロッドを外すなどして合わせます。

 

――Q.巻く時間は?

A.10分以内です。

カットから巻き終わるまで30〜40分で予約を取っています。

 

Q.波巻きの根本のロッドにゴム跡は付かないですか?

A.付かないです。

跡が付いてしまう場合は、まっすぐ入っていないことが原因で根本が折れたような跡がつくかもしれないですね。

 

 

EDITOR’S REVIEW

スタッフさんやお店、全てに対して丁寧な姿勢がとても印象的な内田さん。
質問も鳴り止まず、支持される理由がたくさん詰まった見応え抜群のライブとなりました!
メンズパーマが上手くなりたい!という美容師さんは、内田さんや佐須さんをはじめ、fifthさんの今後のトレンドも要チェックです◎