本日のライブポイントは春カラーを徹底的に深堀り!
四方田
本日は、AVEDAさんから発売された新色カラーを徹底的に深堀りしていきます!
春夏に提案できるカラーを紹介していただく、Be fine coo AVEDAの藤木 豊和さんです。 よろしくお願いします。
藤木さん
Be fine coo AVEDA のディレクターの藤木です。
今日はAVEDAさんの新色カラーを使用してデザインを作っていきます。
合わせて、僕が重要視しているブラウン配合の考え方や、顔周りで似合わせをつくるポイントもお話していきますね。
美容師さんプロフィール
藤木 豊和 氏
Be fine coo AVEDA 【ビファインクー アヴェダ】
Instagram:@befine_fujiki
独自のセンスとバランスは、数多くのコンテストをくぐりぬけて得た経験値と、自らを甘んじることなくコンテストに挑み続ける不屈の精神が生み出した賜物。
数々のコンテストでクリエイティブな作品制作が注目を集め、2024 Japan Hairdressing Award Area stylist of the year 近畿エリア最優秀賞受賞。
垢ぬけたヘアスタイルや、ボブスタイル・ブリーチワーク・パーマスタイルなどで高い支持を獲得し、サロンワークはもちろん、セミナー講師・カメラマンとしても活動。高い集客力、リピート率を持つ。
コンテストでの受賞歴は超多数。
今年の春色はブラウンベースが今っぽい!
四方田
モデルさんの履歴を教えてください!
藤木さん
モデルさんの状態はこちらです。
〈モデルさんの状態〉
・今まで黒髪だったが、事前に「カラーが少し褪色してきた頃くらいの10レベル」くらいまでトーンアップ済み。
四方田
本日のカラーレシピもお願いします!
藤木さん
〈本日のレシピ〉
7.5N : PINK : DO/R : LN/N=10 : 1: 1: 1
15vol
※D:ダーク、L:ライト、15vol=オキシ濃度 約4.5%
今日はAVEDAカラー新色のPINKも活用していきます。
今回の新色は、日本の美容師さんの声を元に3年ががりで作られたらしいんです。
開発者が来日し、製品テストとヒアリングを繰り返して、特に日本人女性に喜んで頂ける、日本の市場やニーズに合わせた仕様になっているようですよ!
フルスペクトラム ディープ ヘアカラー〈医薬部外品〉
日本人の髪を研究してつくられた、配合成分の96%が自然界由来成分* の ヘアカラー。 まるでトリートメントをしたかのような、ツヤやかで深みのある“大人”ヘアカラーに仕上がります。
(引用元:AVEDA HP)
藤木さん
8トーンだと暖色で染めても少しクリア感が表現されますが、7トーンは深めの色になる印象なんですよ。
今回は、深すぎず軽すぎず、垢抜けたイメージに仕上げたいので7.5トーンで設定しています。
藤木さん
今回のモデルさんは、パーソナルカラーを元にして「肌に透明感が出やすいピンク色」を選びました。
ただ、パーソナルカラーに縛られすぎると、お客様も色んな色味に挑戦しにくくなりますよね。
そのため僕は、この考えを入れつつも、トレンドやお客様の今の気分に合わせて色味を提案するようにしています。
藤木さん
最近は、ブラウンの色味を感じるヘアカラーの提案が多いです。
例えばピンクブラウンにしたいときに、ピンクだけ入れると軽い印象になるんですよね。
その方が似合う方もいますが、デザイン性がほしい方や、周りとちょっと違うヘアカラーにしたい方には少し物足りないかもしれないです。
だから、僕は深めのオレンジを混ぜています。 そうすると、大人っぽいピンクになるので、一気に垢抜けるんです。
簡単に春色の透明感を出すならAVEDAカラー
四方田
藤木さんが思う、AVEDAカラーの魅力は何でしょうか?
藤木さん
AVEDAカラーは、絵の具にように混ぜれる点が魅力です。
本日使用するピンクも原色すぎないので、ブラウンと混ぜやすいんですよ。
くすんだ濁りになりにくいので、薬剤選定がしやすいです。
四方田
新色のカラーはいかがですか?
藤木さん
本当にめちゃくちゃ艶が出ます!
あとは、深みのある発色が再現できるところです。
髪に塗布しても沈みにくいですし、毛先にカラー剤の残留があまり残らないと感じるので、薬剤選定がしやすいと思います。
藤木さん
AVEDAカラーは、生分解性に配慮した成分を使用されているんです。
薬剤が美容室から海に流れてしまっても、生態系への負荷を抑えることを目指されているそうです。
AVEDAカラーを綺麗に発色させる塗布のコツ
藤木さん
では、カラー剤を塗布していきます。
僕は基本的に、ワンメイクでも染まるカラーの調合をしています。
特に暖色の場合は、色味がしっかり入るように20分は放置する設定で、スピード感を考えながら塗布しますね。
根元のリタッチが長いお客様でも、塗布量を多くすればワンメイクで綺麗に繋がります。
四方田
なるほど。
藤木さん
このまま毛先も塗布しますね。
四方田
もう毛先に艶があるように見えますね!
藤木さん
AVEDAカラーは、植物由来成分が96%配合されている自然由来の製品です。
カラー剤の中に、トリートメント効果の高い植物のオイルをブレンドして製造されているため、塗布しただけで艶が出ます。
ちなみに、ラベンダーのアロマが入っているので、塗布しているときに良い香りがするんです。
四方田
確かに良い香りがします!
藤木さん
お客様が自宅に帰ってからも、ほのかに良い香りがするので好評ですね。
藤木さん
あとは、2剤が2倍なので少しシャバシャバになっているくらいの硬さですね。
だから塗布もしやすいし、ワンメイクで施術ができるんです。 では、このまま20分放置しますね。
詳しい塗布方法はアーカイブをチェック☆(7:00~)
待望の新色をウィッグで検証
四方田
新色のカラー剤を使用して、ウィッグを染めていただいたので解説をお願いします。
藤木さん
普段は7〜10レベルのベースに対して、ブラウンを混ぜて使っています。
そのため、今回のウィッグも9トーンの髪にまでリフトアップさせた上で、オンカラーをしています。
カラーチャートはこちらです。
藤木さん
今回の新色は、PINK以外、全てグレー系の色味です。
そのため、お客様に似合わせる薬剤選定をすることが肝になります。
この細かい似合わせがわかるように、こんなカットの方だったらどのグレーが似合うか?という部分の、僕の考え方を解説していきますね。
それぞれのウィッグを解説!
藤木さん
このウィッグは、アンニュイな雰囲気が表現できる髪型ですね。
藤木さん
少し前髪を長めに切って、顔周りに軽さが出るようにすると今っぽいです。
少しスモーキーなブラウンにしたいので、GRを選択しています。
〈ボブウィッグのレシピ〉
8N : GR=10 : 2.5
15vol
※15vol=オキシ濃度 約4.5%
藤木さん
色味がはっきりでている方がおしゃれな雰囲気がでやすいと思ったので、1番色味がはっきりと出るグリーングレーを選択しました。
〈マッシュウィッグのレシピ〉
8N : G/GR=10 : 2.5
15vol
※15vol=オキシ濃度 約4.5%
最後のウィッグはパーマスタイルです。
藤木さん
パーマをかけている方は、ヘアカラーがくすんだり濁りやすいです。 そのため、今回はマイルドなグレーに仕上がる V/GRを使用しています。
〈パーマウィッグのレシピ〉
7.5N : V/GR=10 : 2.5
12.5vol
※12.5vol=オキシ濃度 約3.75%
藤木さん
V/GRはバイオレットが入っているので、濁りやくすみになりづらくて使いやすいですね。
柔らかい質感が再現されているので、とても気に入っています。
さらに詳しい解説はアーカイブをチェック! (12:33〜)
新色はどんな色?藤木さんの見解を教えて!
四方田
新色の色味について、藤木さんの印象を伺いたいと質問が来ています!
藤木さん
1番変化がわかりやすいのはPINKですね。 発色が濃いけど、紫に寄っていないので、クリアなピンクが再現できます。
GRは、赤みのある部分もしっかり抜いてくれるカラー剤なので使いやすいです。濁りすぎず、オレンジや赤をしっかり打ち消してくれるので、色味を再現しやすいと思います。
藤木さん
V/GRは紫の入っているグレーなので、柔らかい印象になります。この色は春におすすめですね。
G/GRはマットすぎない色味です。 ブラウンと混ぜると、ほんのりマット感が出てかっこいい印象になりますし、アッシュに振りすぎない点も使いやすいなと思っています。
デザインを考える時のポイント
四方田
ブラウンベースにニュアンスのハイライトをいれるコツがありますか?
藤木さん
僕はあまり目立たせないハイライトを提案しています。
一度、オレンジが残る13レベルくらいの明るさのハイライトを作ってから、オンカラーしますね。
仕上がりの時は馴染んでいますが、生活する中で徐々に出てくる方が、今っぽいかなと思っています。
四方田
なるほど!他の色を混ぜて使う場合、よく合う色はありますか?
藤木さん
GRにはBVを混ぜることが多いです。少しバイオレットの入ったブルーなので、マイルドなアッシュに仕上がります。
V/GRは何に混ぜても絶妙なスモーキーさを表現してくれるので、どの色にも合わせやすいです。
G/GRは、グリーンが入っているので単品で使用することが多いですね。
内側から発色する艶がスゴイ!
藤木さん
時間が経ったので一度チェックしましょう!
四方田
結構発色しているように見えますね。
藤木さん
そうですね。もう流しても良さそうなので、シャンプーします。
藤木さん
今回はマイルドな色味を目指してベースを7.5トーンに設定し、ピンクとオレンジは10%だけ配合しました。
ブラウンをしっかり入れて、シャンプーによる色落ちを抑えるよう調整しています。
藤木さん
シャンプーが終わりました。まだ濡れている状態ですが、もう艶が感じられますね。
四方田
確かに!内側から艶がでているように見えますね!
仕上がり
藤木さん
今回は、AVEDAさんのアウトバスをつけて乾かしました。
カラー コントロール リーブイン トリートメント リッチ
AVEDA独自の植物由来の新テクノロジーで髪をコーティングすることで、カラーした髪へのダメージを防ぎ、鮮やかな髪色の美しさをキープするカラーヘア用洗い流さないヘアトリートメントです。
(引用元:AVEDA HP)
藤木さん
乾かすとこんな感じです。特に難しいことは何もしていませんが、こんなに艶を感じます。
藤木さん
今回は派手にピンクが出るのではなく、髪の奥にピンクがあるイメージで選定しました。
そうすると、ブラウンベースでも柔らかい印象になります。
もっと表面にピンクを出したいときは、PINKの配合を20%にすると良いですよ!
今回は少し巻いてオイルをつけて仕上げますね。
シャンピュア コンポジション オイル
シャワー及び入浴後の潤いを閉じ込め、肌のコンディションを整える保湿オイル。マッサージオイル、バスオイル、頭皮ケアオイルとしてもお使いいただけます。
(引用元:AVEDA HP)
藤木さん
本日のお仕上がりはこちらです!
まとめ
四方田
本日は、AVEDAさんから3月1日に発売される新色のカラー剤を使って、藤木さんに春の似合わせカラーを施術していただきました。
藤木さん
今回の新色は3年がかりで、ラボの開発者が来日して、日本の美容師さんに製品テストとヒアリングを繰り返して製造されています。
日本の市場やニーズに寄り添った新色なので、ぜひ春カラーのご提案に使ってみてくださいね!
購入先やアーカイブはこちら
ライブで使用した、AVEDAさんの製品が気になる方は、こちらからお問い合わせください☆
ライブ中は、記事で触れた以外にも
・似合わせカットのコツ
・他のカラー剤と配合する時のポイント
・トレンドと似合わせを掛け合わせる方法 についても解説しています!
ぜひアーカイブをチェックしてくださいね☆
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いかがでしたか?新色のグレー系3色は、絶妙に色味が異なりますね!ブラウン配合の考え方と掛け合わせることで、さらにヘアカラーの提案が広がりそうな予感です☆気になる方は、公式サイトからぜひお問い合わせください。アーカイブも見直して、春色カラー提案の参考にしてくださいね☆