もはやリアルサロンワーク!複雑履歴のカラーの考え方

四方田
本日は2代目エドルレンジャーのピンクレンジャー、AMA TOKYOの三浦 理香子さんの『誰でも真似できる、似合わせカラーデザイン術』です!

りかこさん
私自身スタイリスト4年目ということもあり、若手美容師さんでも真似しやすいデザインカラーのポイントをリアルにお伝えします!

・複雑履歴のモデルさんのカウンセリング

・カットデザインに合わせたカラー提案

・カラーの入れ方によってどのように見え方が変わるのか

などなど解説していきます。



ーーエドルレンジャーとは?

カラーの楽しさや「エドル」の魅力を発信するために結成された、美容師5名によるチーム。 2代目メンバーの詳細は、こちらの記事をチェック!☆

美容師さんプロフィール

三浦 理香子 (ミウラ リカコ)氏
AMATOKYO×AYUNCHE|@amatokyo_rikako
デビュー直後に売上100万超え、カラーデジタルカタログ撮影、専門学校講師、スペシャルゼミに登壇するなど外部活動にも積極的に参加。インスタは入社1年でフォロワー1万人突破。リールが150万回以上再生されるなどSNSにも力を入れている。

モデルさんBefore

りかこさん
モデルさんは元々ハイトーンで、前回は他店様での施術です。

ブリーチリタッチが済んでいる状態からのスタートで、
前回のあまり抜けていない箇所と、今回根元のリタッチをした箇所がある状態からですね。

こういった複雑な状況でどうやって仕上げるか?とてもリアルなケースですね!

 

〈モデルさんbefore〉

・根元1.5cm:今回のブリーチリタッチ

・中間2.5cm:前回のリタッチで抜け切っていない状態(残留あり)

・残りの毛先:18.5Lvくらいに色落ちした状態

① 複雑履歴に青みグレーのオンカラーでベース作り

【カラーレシピ】

Gr-9:MT-9:A-9:CLR-PX = 1:1:1:2 OX2%等倍

りかこさん

明るいトーンのカラー剤はアルカリ量が多めのことが多いので、今回は暗めのカラー剤を薄めて作っています。
まずは、少し青みを感じるグレーのベースを作っていきますよ。

エドルn〈医薬部外品〉80g 全81色
「赤み」を消し、髪の芯から発色。 透明感のある色みが続くヘアカラー。
(引用元:LebeL公式HP

塗布の順番は、中間 → 根元 → 毛先です。オレンジみが強い中間から塗布をしていきます。

根元〜毛先まで色を合わせたいところですが、2トーン以上差がある前回のリタッチ部分はつながりきらないと思うので、薬を重ねて対処していこうと思っています。場合によってはデザインにチェンジしていくのもありなのですが、一旦今回はつなげるイメージで進めます。

 

いつもこのように、カラーの色の入り具合モデルさんとのカウンセリングを丁寧に行い、どういう仕上がりにするか相談しながら進めています。

エドルは、カラーの発色スピードが早すぎないので、私はすごく好きです。塗布を進めながらでも色味の調整がしやすいので、こういう状況で使いやすいですね。

匂いはツンと感じにくいですし、粘性も程よくて、塗布量コントロールもしやすいです!

 

塗布・放置後、シャンプーに入ります。

ハイトーンの毛先はシャンプー時に色が抜けやすいので、少なめのお湯で丁寧に乳化して流していきます。ダメージを考慮して、カラー剤はお湯でほぼ流してシャンプーは軽く済ませていきたいですね。

複雑履歴のオンカラーの塗布の動画はこちらからチェック!(13:14〜

② エドル ヨヨを使ってデザインカラー!

りかこさん
デザインカラーは、今からモデルさんと相談して決めていきます。

お客さまに前髪のデザインカラーを希望された場合は、“どの位置に入れたいのか”をしっかり確認します。

今回はモデルさんがウルフカットのため、毛流れを踏まえて毛先にもデザインカラーを入れていきます。

 

〈デザインカラーのカラーレシピ〉

エドル ヨヨ

・ブルー :アクアブルー: クリア= 2:1:50%

・ピンク(単品)

 

〈今回のデザインカラー詳細〉

・前髪の左半分:表面に根元からブルー

・顔まわりの毛先:ブルーのルーツカラー

・バック表面の毛先:ブルーのルーツカラー

・襟足の毛先:ピンクとブルーのルーツカラー

 

デザインカラーのリアルなカウンセリングはこちらから!(1:08:13~

エドル ヨヨ〈化粧品/染毛料〉 120g 全12色
あざやかなハイトーンも思いのまま、多様な色表現をかなえる塩基性カラー
(引用元:LebeL公式HP

エドル ヨヨ クリア〈化粧品/染毛料〉 400g
エドル ヨヨとミックスして 彩度や濃度をコントロール。
(引用元:LebeL公式HP

デザインカラーの塗布はアーカイブでチェック!(1:20:49~

 

塩基性のカラー剤は、流す際に他の部分に色が付いてしまいやすいので、ペーパーでカバーしながら流すのがオススメです!

仕上がり

りかこさん
ウルフカットで表面の毛も短く切ってある状態なので、アイロンは全て顔に向かってストレートアイロンで内巻きをしていきます。シャギーな質感には、毛先にバラツキがあるとより可愛いですよ。

巻く時の角度は、後ろではなく“顔に向かって内巻き”にしてあげることが可愛くなるポイントです!

バックの毛先も前に持ってきて内巻きをします。

ウルフカットのスタイリングで注意していただきたいのは、バックの中間から丸みをつけて巻いてしまうと、フォルムが大きく見えやすくなることです。中間はストレート気味に通し、毛先だけに丸みをつけることで、ウルフカットの形がきれいに引き立ちますよ。

ウルフカットのスタイリングを動画でもチェック!(2:11:53〜

まとめ

りかこさん

今回は、複雑履歴へのオンカラーとデザインカラーをかなりリアルなサロンワーク形式でお伝えさせていただきました!

サロンワークでは、いつも想定通りにいくわけではなく、「思ったより色が入らない」「思ったより抜けてしまう」といった場面によく出会います。だからこそ、経験を重ねたり、上手な方の発信を見て学んだりしながら、“何かあった時に試せる引き出し”を増やしていくことが大切ですね。

今回の施術が、皆さんのヒントになれば嬉しいです!

ライブ動画では、記事には載せきれなかった視聴者からの質問にもたくさん答えていただいています。ぜひご覧ください!

 
 
 
 
 
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EDITOR’S REVIEW

全体にばらつきのあったカラーベースが、三浦さんの技術によって驚くほど可愛く、洗練された色へと生まれ変わっていました。複雑履歴に対するレシピ設計や塗布のこだわり、さらにはお客様とのフィーリングからデザインを組み立てていくプロセスは、非常に学びの多いポイントばかり。サロンワークでは想定外の出来事も起こりうるからこそ、今回のライブを通して「もっとカラーの知識を深めたい」と強く感じられる内容でした。