プロフィール

能勢 秀昭(のせ ひであき)氏
株式会社サクラビト 取締役社長
1979年、兵庫県生まれ。兵庫県内のサロン勤務ののち、2014年「株式会社サクラビト」に参加。2017年に「取締役社長」に就任。2020年インスタグラムで美容師さんに向け情報を発信し始め、美容師や経営者の悩みに応えるべく、2021年オンラインサロンをスタート。現在は、コンサルティング事業やセミナー講師活動も展開し、オンラインサロンは現在約700名に上る。
Instagram:@nose_hideaki

サロンの課題を解決!永く続くサロンの仕組みと環境

四方田
本日は、能勢さんの経験に基づいて、「永く続くサロンの仕組みと環境」をテーマにお話ししていただきます。

能勢さん
よろしくお願いします。

サロンを運営していく中で、集客やリピート率、離職など、課題がとても多いですよね。

本日は、その原因は何なのか、何をすれば解決できるのか。という考え方の部分について詳しくお伝えしていきますよ。

 

サロンの生存率はわずか5%!?成功する秘訣とは

<現状>

能勢さん
10年で5%、20年で0.3%。
こちらは何の数字かご存知でしょうか?

 


能勢さん
答えはサロンの生存数です。

1000件あって3件しか残りません。1年間で1万件開業して、8000件閉業しており、年間で2000件増え続けているのが美容室の現状です。

<閉店の理由と課題>

能勢さん
閉店の理由はズバリ、利益を出せていないということ。

これは、売り上げが立たなくて閉店しているということではなく、働くスタッフが辞めてしまうことで、結果的に売り上げを上げる人がいなくなってしまうということです。


このことから、「人を集めて定着させること」が美容室経営で一番大切なことで、これができれば美容室経営は絶対に成功できると、私は考えます。

人というのは、お客様とスタッフのことを指しています。

とてもシンプルですが、これが一番難しいですよね。
なぜ難しいのか、どうすれば出来るようになるのかということを、これから紐解いていきますよ!

意外と盲点?どうしたら集客できるのか

能勢さん
「どうしたら集客できますか?」「どうしたら求人に募集がきますか?」…という相談をよく受けます。

しかし、大切なことは「そもそもなぜそういう状況になってしまったのですか?」という問いです。お客様やスタッフを集めないといけなくなっている“今の状況”について、しっかりと考える必要があります。

 

 

能勢さん
「人を集め、定着させること」の考え方は、ざっくりとこのような感じです。(上の図を参照)

この仕組みについて、さらに深く解説していきます!

口コミや紹介を生む!サロンのコンセプト作り

共感者を集めるためのコンセプト

能勢さん
皆さんはラーメン屋さんを探すときに、何味が得意なのか、どういうお店なのか考えますよね?

美容室もこれと同じで、人に認知させるためには
・どういうサロンか
・どういった方に対して、どういう悩みを解決するサロンか
を明確にする必要があります。

これがコンセプトです。

コンセプトが明確だと、共感者が集まり、リピートにも繋がりやすい。そして、共感してくれた方にそれ以上のものを与えると感動体験というものが生まれる。

その感動こそが最終的に口コミになったり、紹介に繋がってくれますよ!

伝える環境作りが肝!

能勢さん
経営者がいくら素晴らしいコンセプトを作ったとしても、実際には、それと異なることを提供しているサロンがかなり多いです。

コンセプトに沿っていないことをすると、何のためにやっているのか伝わらないですよね。コンセプトにきちんと沿うことで、一貫性が生まれ、感動やリピートに繋がります。

そして、スタッフさんが伝えているのか、伝える環境はあるのかということが非常に大事になってきます。

コンセプトに沿った施策の具体例

能勢さん
私のサロンのコンセプトは、
・身体と環境に優しいを想い行動をする
・5年後、10年後もお客様の綺麗をお手伝いする
ということです。

具体的な例としては、
・商材は必ず体に優しいものを厳選して使用する
・カラーの際は、頭皮の保護オイルを使用する
・ゼロテクでの塗布をする
などがあります。

口コミサイトでも、サロンのコンセプトに対する共感の声が多く寄せられていますよ。

再来率UP!デジタルツールを活用したアフターフォロー

能勢さん
さて次は、ご自宅に帰られた後のアフターフォロー体制についてお話ししていきます。
アフターフォローをすることのメリットは、悪い口コミが減ることや、リピートしない確率をできるだけ下げること。つまり、再来率を上げることです。

リピートの為には、お客様との繋がりを継続していく必要があります。皆さんが取り組んでいることはありますか?

参加者さん
たまにSNSをフォローしていただきますが、SNSの管理が苦手なので、積極的にはしていません。


能勢さん

SNSは確かに効果的なツールですが、管理が大変だったり、お客様との個別的なやり取りが難しいという面もありますよね。 そこで、もっと手軽に、そしてパーソナルなアフターフォローができるツールをご紹介します。

 

まず、私が使用しているデジタルツールを3つご紹介しますね!

 

①Instagram
SNSアカウントをフォローしていただき、シャンプープレゼントなどのサービスを提供します。


②LINE
3日後にステップ配信。キャンペーンの配信をします。


③ビーネ
仕上がりを撮影したものを、QRコードにしてお客様にお送りできます!
「ARIGATOカード」という機能です。

 


能勢さん
私のサロンでは、1年半でデビューのカリキュラムを組んでいます。
しかし、いくら早くデビューしても、お客様に長く愛されるスタイリストになるためには売上も大切になってきます。

そのためには、リピートさせる「仕組み」が必要。

再来率を上げるための付加価値を簡単にできる仕組みが、ビーネにあります。

SNSの管理が苦手な方にも安心な機能が備わっていますので、このあとさらに詳しく解説していきますよ!

今すぐ始めよう!アフターフォローの第一歩

能勢さん
皆さんは「ビーネ」というアプリを知っていますか?

ビーネでできることを、簡単にご紹介します。

①まず、施術の仕上がりを共有できます。

②お客様に対してのワンポイントアドバイス、施術内容も共有できます。

③しかも、これが履歴として残るので、「前回のスタイルで」って言われたときに出しやすくなるんです!

④次回のおすすめの来店日やメニューを、自動でレコメンドしてくれます。

⑤もちろん、予約もできますよ!

 


能勢さん
お客様と繋がるツールって、非常に少ないですよね。
LINEもInstagramもいいのですが、ビーネはそれらを組み合わせたようなツールです。

アフターフォローの第一歩として、「ARIGATOカード」が非常に有効だと考えています。仕上がりの写真を送ることでお客様に喜んでいただき、スタイリストのモチベーション向上にも繋がるのです!


新しいシステムを入れるのではなく、今入れてるシステムとの組み合わせでできる「ビーネ」。導入事例についてはこちらの記事をご覧ください☆

離職率を下げる!働きやすいサロンの秘訣を3つご紹介

能勢さん
これまで、対お客様のお話しをしてきましたが、次は対スタッフについてです。

まず初めに、会社の理念をきちんと共感してくれた人を採用することが理想ですよね。会社がやっていることに共感が生まれてるので、お客様に対しての提供する質も上がります。

①女性が多いサロンならではの環境作り

能勢さん
実は私のサロンでは、「指名のお客さんが多くなること」を意図的にしないようにしています。
フリーのお客様を常に30%継続できるようにしていて、売り上げのバックは、指名もフリーも一律にしています。

サロンの全員でチームとして、お客様を担当してるというイメージです。

女性のスタイリストが多いと産休も多いですよね。
しかし、フリーのお客さんが多いと、産休に入っても経営にダメージが少ないです。

②徹底した接客マニュアルで叶う、サロンの風土作り

 

能勢さん
私のサロンでは、『本当に大切なことを、本当に大切にする会社でいること』を大切にしており、そのためにコアコンピタンスの教育を徹底しています。

温かみがあって、おせっかいなくらいの関わり。お客様が喜んでくれて、笑顔がたくさん溢れる場所にしましょう!という意味を込めて、接客コンセプトを「田舎的マインド」にしています。これが私のサロンのコアコンピタンスです。


能勢さん
こちらは、私のサロンの接客のマニュアルです。

 


能勢さん
このように、ロッカーの開け方や表情まで、細かく決まっています。

書くだけではなく、毎週土曜日に1時間、朝礼の時間を使ってシミュレーションをしています。そうすると自然にできるようになり、やがて風土になっていくのです。

③離職を防ぐ環境作りの秘訣は、横並びの関係性にあり

能勢さん
私は、スタッフが辞める理由の半分以上が人間関係だと思っています。

人間関係を円滑にしようと思うと、『心理的安全性』というものが大事になってきます。心理的安全性が高い環境は、以下のような環境です。

 


能勢さん
当たり前のことを言ってるのですが、意外とできていないサロンが多いと感じます。


また、私の会社ではクレド経営をしています。
(※クレド経営とは、企業が「クレド」と呼ばれる行動指針を定め、社員一人ひとりがその指針に基づいて行動することで、企業全体の目標達成を目指す経営手法です。)

そして、クレドという価値観のもとに上下関係は一切なく、全員横並びの組織です。

 


能勢さん
お互いを率直に評価し合い、信頼関係を築くことが大切です。

上の立場の人が嘘をつかない。悪いとこはしっかり謝る。などの誠実な行動を見せることで、スタッフも自然とそうなってくれます。そして、気軽に相談してくれるようになるので、離職を防ぐことにも繋げられますよ。

最後に

四方田
本日は「永く続くサロンの仕組みと環境」をテーマにお話しいただきました。
能勢さん、ありがとうございました!

能勢さん
スタッフを大切にし、きちんと一貫性を持ってサロンを運営すると、結果として永続できるサロンになっていくと、私は思っています!
ぜひそんなサロンを目指していただけたらなと思います。


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EDITOR’S REVIEW

能勢さんの熱い想いが伝わる、素晴らしいお話でした。特に、指名に囚われないチーム体制や、丁寧な接客マニュアルの作成など、すぐにでもサロンに取り入れたい施策が満載です。読者の皆様も、本記事をきっかけに、まずは「ARIGATOカード」から始めてみてはいかがでしょうか。より良いサロンづくりを目指して一歩を踏み出してください。こちらの記事もぜひ参考にしてくださいね☆